研究課題/領域番号 |
19H00468
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3240:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都府警察本部科学捜査研究所 |
研究代表者 |
濱野 悠也 京都府警察本部科学捜査研究所, 専門研究員
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研究期間 (年度) |
2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
540千円 (直接経費: 540千円)
2019年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
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キーワード | メチル化DNA / 体液種判別 / 体液種識別 / DNAのメチル化 / 高精度融解分析 |
研究成果の概要 |
本研究では体液種識別の指標としてDNAのメチル化を検出することで、従来の手法では検査不可能な場合に代替方法として用いることができる手法を開発することを目的とした。DACT1領域に対してメチル化感受性高精度融解分析を行ったところ、精液由来DNAの融解温度はおおむね74.5度であるのに対して、血液・唾液DNAはおおむね77.6度となり、その差は3度近くになることが分かった。精液と血液あるいは精液と唾液の混合体液のDNAについて同様の操作をしたところ、その混合割合に応じた同様の二峰性の融解温度が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、刑事裁判において、犯人のDNAが検出されたとき、それが精液由来であれば強制性交(強姦)罪の成立を示唆するが、唾液由来であれば強制わいせつ罪の立証にしかならない。このように、犯罪現場に遺留された体液の種類により、罪名や刑期が大きく変わってしまう。本研究の成果によりこれまで不可能であった条件での精液証明が実現される可能性があり、性犯罪における刑法の適正な執行や冤罪の防止に貢献するものと考えられる。
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