研究課題
奨励研究
慢性腎不全モデルラットにおいて腎組織像、線維化関連物質、血漿インドキシル硫酸への運動の効果を検討した。5/6腎摘除慢性腎不全モデルラットを非運動群、運動群に分け、偽手術群を加えた3群に12週間の走行運動を実施した。運動は、尿蛋白、血清クレアチニン、血漿尿素窒素、血漿インドキシル硫酸濃度を低下させ、組織学的には、糸球体硬化や腎間質線維化を軽減した。以上の結果から、運動は腎間質線維化の改善を伴ってインドキシル硫酸の体内蓄積を軽減する可能性が示唆された。
慢性腎不全モデルにおいて、病期の進行に伴い、尿毒症物質であるインドキシル硫酸が体内に蓄積し、運動は腎間質線維化の改善を伴って血漿インドキシル硫酸濃度を軽減することが明らかになった。本研究成果は、慢性腎不全における運動によるインドキシル硫酸体内蓄積への有効性の可能性を示唆した。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)
Hypertension
巻: 75 号: 6 ページ: 1447-1454
10.1161/hypertensionaha.119.13905