研究課題/領域番号 |
19H00519
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
圀府寺 司 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 名誉教授 (50205340)
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研究分担者 |
安永 拓世 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 室長 (10753642)
池上 裕子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20507058)
青野 純子 明治学院大学, 文学部, 教授 (20620462)
河内 華子 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 助教 (20709539)
後小路 雅弘 九州大学, 人文科学研究院, 特任研究員 (50359931)
出川 哲朗 大阪大学, 総合学術博物館, 招へい教授 (50373519)
陳岡 めぐみ 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (50409702)
五十殿 利治 筑波大学, 芸術系(名誉教授), 名誉教授 (60177300)
礒谷 有亮 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (70845304)
尾崎 彰宏 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (80160844)
吉川 節子 京都先端科学大学, 人文学部, 客員研究員 (20970825)
小林 頼子 目白大学, メディア学部, 客員研究員 (10337636)
上原 真依 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90609463)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
42,900千円 (直接経費: 33,000千円、間接経費: 9,900千円)
2023年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2022年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2021年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 美術市場 / 画商 / コレクション / 文化経済学 / グローバル経済 |
研究開始時の研究の概要 |
西洋近世から現代、日本と東アジア、東南アジアの近現代を対象に、美術市場の発達、 国際化に関する調査・研究を行う。 1. 地理的にこれまで研究してきた西洋近世・近代に加えて近現代の日本、東/東南アジアをも 研究対象とし、西洋と東洋を包含する国際美術市場の形成・発展を調査・研究する。 2. 美術市場と様々な美術制度との関係をより重点的に研究し、美術作品の価値付与シス テムや流通システムの全体像、歴史的変遷を明らかにする。 3. 美術作品の売買だけでなく貸借市場(展覧会市場)、複製・写真・建築市場など、国際的にも未 開拓な研究領域とも取り組み、今後の研究への道筋をつける。
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研究実績の概要 |
国外を主な研究対象とする研究はこれまでコロナ禍で大きく制限されてきたが、2022年度後半にはようやく従来に近い形での国外調査が可能になってきたため、ヨーロッパ、アメリカなどでの調査研究を本格的に再開できた。具体的にはオランダにおける展覧会関連アーカイブの調査、マーストリヒトでのアート・フェアTEFAFに関する調査、アメリカ、フランスの美術館、研究機関におけるアーカイブ等現地調査である。 学会や研究会、論文、著書などにより成果の発表を進めた。研究代表者の単著『ファン・ゴッホ生成変容史』は芸術家ならびに全作品の全体像の生成と変容を美術市場、コレクター、美術館による購入、展覧会市場、文化産業に関する調査をもとに論じたものである。一芸術家の作品の流通、移動を画家の死後から現代に至るまでの全時代について、全世界を対象に調査研究した世界でも初めての試みである。また、従来のいわゆる「受容史」では調査対象にならなかった画家の遺族による相続、贋作流通の経緯、文化産業化などの未開拓領域にも分析のメスを入れた。成果の一部はデトロイト美術館主催の国際シンポジウムでも紹介した。 その他、ポップアートの世界的拡散に関する論考、18世紀オランダ、フランスにおける複製の流通、フランスにおける松方コレクションとパリの画商レオンス・ベネディットとの関係などについて、英文を含む論文、共著書などによって成果を発表してきた。 近いうちに刊行、発表予定のものとしては世界におけるモダンアート・コレクションの形成、画商ビングと日本美術市場の変容についての英文論文、18世紀の複製デッサン流通についての国際学会発表、ポップアートと日本に関連する英文書籍などが準備されており、来年度中の研究成果に向けて着実に準備は進行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度までは新型コロナによる影響で調査や発表にかなりの制限が加わり、特に西洋圏をフィールドとする研究者は現地調査をほとんど実施できなかった。しかし、今年度後半からはようやく現地調査が可能になり始めた。西洋圏を中心に若干の研究の遅れはあったが、今年度に関しては一定の成果は得られつつあると考える。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナによる制限がほぼなくなりつつあるため、従来に近い形で国内外での調査研究を推進したい。外国人研究者も含めた研究会、シンポジウムも計画している。出入国は正常化しつつあるものの、航空運賃などが高騰したままでヨーロッパ便の本数、飛行時間もまだコロナ以前の状態に戻っておらず、あまり大規模なものは予算内では難しそうであるが、オンラインを併用するなどの方法も検討したい。この研究会/シンポジウムの内容を含め、美術市場に関する研究論集の編集計画も開始したい。
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