研究課題/領域番号 |
19H00538
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
青山 亨 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90274810)
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研究分担者 |
原田 あゆみ 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 課長 (20416556)
田畑 幸嗣 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60513546)
佐藤 桂 武蔵野大学, 工学部, 准教授 (80454198)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
29,510千円 (直接経費: 22,700千円、間接経費: 6,810千円)
2022年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | 東南アジア古代史 / 東南アジア考古学 / 東南アジア建築史 / 東南アジア美術史 / 東南アジア碑文史 / 東南アジア仏教美術史 / 東南アジア碑文研究 / 東南アジア史 |
研究開始時の研究の概要 |
まず、東南アジア史の14・15世紀を対象に、刻文・文献・考古学・美術史・建築史の各分野で編年を作成するための基礎データを集成する。基礎データ集成のために、毎年、現地での調査を行い、調査成果を研究会で報告する。次に、基礎データに基づき各分野ごとに編年を作成する。刻文・文献からは絶対年代による編年を作成する一方、美術史・建築史・考古学については相対年代による編年を作成し、両者を統合した編年を作成する。最終的に、統合された編年は、すでに作成済みの7~13世紀の編年と統合し、全体として東南アジアにおける古代史全体を地域・分野横断的に俯瞰できる統合的編年を作成する。
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研究成果の概要 |
東南アジア史の14・15世紀を対象に、刻文・文献・考古学・美術史・建築史の各分野で基礎データを、現地の合同調査と文献調査により収集し、刻文・文献については絶対年代で、考古学・美術史・建築史については相対年代で年表を作成し、両者を統一的に取り扱える「統合年表」をオンライン上に構築した。当初は、収集済みの7~13世紀の基礎データと合わせて古代史全体を地域・分野横断的に俯瞰できる「統合年表」の構築を目標としたが、2年以上のコロナ禍のため合同調査・研究会が実施できず、限定的なテスト版を構築するにとどまった。他方、研究成果の社会還元に向けて『東南アジア古代史入門』を構想し、公刊への見通しを付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
15世紀中葉の東南アジアでは古典インド的原理に基づく古代的王国の没落とイスラームあるいは上座部仏教に基づく近世的王国の台頭が交差する。しかし、文献や刻文から得られる「コトバ」の資料の知見と、考古学、美術史、建築史で蓄積されてきた「コト」の資料の知見の間を架橋する共通のパラダイムが十分に確立していないことから、古代終末期の研究はいまだ不十分である。本研究は14・15世紀を対象に、東南アジア内の地域と専門分野を横断する形で基礎データを集成し、7~13世紀を対象に蓄積した研究成果と統合することで、両者の対話を可能とする共通の編年プラットフォームを構築し、東南アジア史の「古代」を再検討する道を開く。
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