研究課題/領域番号 |
19H00546
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
小澤 実 立教大学, 文学部, 教授 (90467259)
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研究分担者 |
鶴島 博和 熊本大学, 大学院教育学研究科, 名誉教授 (20188642)
村田 光司 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (20793558)
四日市 康博 立教大学, 文学部, 准教授 (40404082)
松本 涼 福井県立大学, 学術教養センター, 准教授 (40733150)
宮野 裕 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (50312327)
橋本 雄 北海道大学, 文学研究院, 教授 (50416559)
高橋 謙公 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (50961596)
藤井 真生 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (70531755)
佐藤 公美 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80644278)
菊地 重仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80712562)
長谷川 敬 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (90781055)
諫早 庸一 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 助教 (90831397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2023年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2022年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2021年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2020年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2019年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 中世 / 前近代ヨーロッパ / ユーラシア / 海域 / グローバルヒストリー / 船舶 / 島嶼 / 環境史 / ヴァイキング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ヨーロッパ半島を囲繞する北海・バルト海・大西洋・地中海・黒海といった海域、半島内陸部を貫くテムズ川・ロワール川・ライン川といった河川、そしてとりわけ内陸と海域を結ぶゴットランドやシチリアといった島嶼に注目し、それらによって構成される海域ネットワークという観点から、前近代ヨーロッパにおける政治権力の生成と展開を見直す試みである。本研究は、ヨーロッパ史・ユーラシア史・アジア史・日本史の専門家による国際共同研究であり、他の地域の歴史との接続や比較に注目するグローバルヒストリーの手法を用いることで、他の地域や海外の学界にも成果を還元する。
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研究実績の概要 |
本年度は個々人が自身の分担を深める一方で、コロナによる移動制限が緩和されたため、対面による内外の会議や調査が実現できたことが大きな変化である。とりわけ9月には、研究代表者や分担者の過半数(小澤、鶴島、菊地、松本、宮野、四日市、諫早)が、兵庫県淡路島において内海における島嶼のあり方を検討する合宿を行い、研究成果の取りまとめについて議論できたことは、本科研を進行させる上で大きな意味があった。 中間報告として、本科研のメンバーが複数参加する三つの大きなシンポジウムを開催した。一つは、小澤が企画し諫早がコメンテータをつとめたシンポジウム「危機を前にした人間:西洋中世における環境・災害・心性」 (6月19日)である。二つ目は、小澤が企画し鶴島・四日市。高橋が報告した、英国リーズ大学におけるInternational Medieval Congressでの「Borders, Governance, and maritime networks in the Global Middle Ages」(7月4日)という二つの関連する国際会議である。三つ目は、研究代表者と分担者の村田・宮野が報告する2022年度西洋史研究会大会共通論題「13世紀ユーラシアにおけるキリスト教世界とモンゴル帝国」である。いずれの報告においても、北海・地中海・黒海などの海域を視野に入れつつ、危機・境域・異文化接触という、新しい論点との接点を探るという意味で、研究全体を前進させる議論が提起された。いずれの議論も文字化される予定である。 活字成果も多岐に渡るが、小澤・鶴島・藤井が寄稿する『岩波講座世界歴史9』と、小澤が編者をつとめ菊地と村田も寄稿するCommunicating Papal Authority in the Middle Agesは、海域研究を中世論と教皇論に組み込んだ点で大きな一歩となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
行動制限が緩和されたため海外への移動や研究交流が盛んとなったことに起因する。
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今後の研究の推進方策 |
行動制限が緩和されたため対面による研究会や調査を加速させる予定である。
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