研究課題/領域番号 |
19H00550
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
加藤 聖文 国文学研究資料館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (70353414)
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研究分担者 |
青木 睦 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (00260000)
元 ナミ 東京大学, 文書館, 助教 (10783920)
橋本 陽 京都大学, 大学文書館, 特定助教 (10882615)
平井 孝典 藤女子大学, 文学部, 准教授 (20396336)
湯上 良 昭和女子大学, 人間文化学部, 准教授 (30772363)
太田 尚宏 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (40321666)
阿久津 美紀 目白大学, 人間学部, 助教 (50823449)
阿部 宇洋 山形大学, 学士課程基盤教育院, 講師 (90815333)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
43,940千円 (直接経費: 33,800千円、間接経費: 10,140千円)
2022年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2021年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2020年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2019年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | アーカイブズ / 公共政策 / 人口減少 / 地方再生 / 地域コミュニティ / 公文書管理 / 情報公開 / 持続的社会 / 歴史記録 / 地域再生 / 社会貢献 / SDGs / デジタル化 |
研究開始時の研究の概要 |
人口減少社会を迎え、地域では過疎化が進行、また大都市圏でも新興住宅地の衰退が激しくなっている。地域の衰退は住民の共同体意識の希薄化をもたらし、地域共同体はこれまで経験したことのない危機に見舞われている。そして、このような危機のなかでアーカイブズそのものも消滅しつつある。本応募研究は、地域共同体の崩壊に対して社会構造の根本的変容を前提とした人文学の新しい課題解決モデルによる持続的社会の基盤創成を目標とする。具体的には、大仙市と天草市をモデル実践地域として選定、海外での先進事例などを取り入れつつアーカイブズを活用した住民の自治意識育成プログラムを開発することで「地域力」再生モデルを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では、①「全国消滅危機アーカイブズ・データベースの構築」、②「海外参考事例の調査研究」、③「研究対象地域におけるモデル化実験」の3つの目標を立てたが、コロナ禍により計画を大幅に変更せざるを得なかった。特に、モデル化実験に関してその影響が大きかった。ただし、その他の目標については、コロナ禍にもかかわらず概ね計画通りの成果が得られた。アーカイブズ・データベースの構築に関しては、西日本および東海地方、ならびに南東北地方の自治体史を中心としたデータをほぼまとめることが出来た。さらに、海外調査ではAtoMに関する最新の研究知見を得ることができ、本研究でも初期的段階での実験を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の日本は21世紀に入ってからの世界的な社会変革に加えて、少子高齢化が重なったことで不透明感が増している。とくに地方の衰退は顕著で地域コミュニティは解体の危機に直面していることが本研究の中でもはっきりと確認できた。本研究は地方再生の第一歩として情報基盤の整備と海外の実例を集積することができた。今回はコロナ禍によって未達成になった住民参加型自治にアーカイブズを取り入れる実証実験を本格的に稼働させるプロジェクトを立ち上げる予定である。
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