研究課題/領域番号 |
19H00565
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
岸上 伸啓 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (60214772)
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研究分担者 |
立川 陽仁 三重大学, 人文学部, 教授 (20397508)
手塚 薫 北海学園大学, 人文学部, 教授 (40222145)
近藤 祉秋 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (80779273)
生田 博子 九州大学, 留学生センター, 准教授 (90783829)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
43,550千円 (直接経費: 33,500千円、間接経費: 10,050千円)
2023年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2022年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2021年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2019年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | アラスカ / カナダ / 北太平洋沿岸地域 / 社会・文化変化 / アート / 生業 / 物質文化 / アイデンティティ / 先住民文化 / 北アメリカ北西海岸地域 / 先住民 / 宗教 / 文化変化 / マルチ・スピーシーズ / 生成 / 比較研究 / 北アメリカ北西海岸 / 社会変化 / 災害 / 北西海岸地域 |
研究開始時の研究の概要 |
先住民とは、近代から現代に特有な政治経済状況の中で創り出された人間分類のカテゴリーである。グローバル化やネオリベラリズム、温暖化などの影響下で、国家の中で政治経済的に周辺化された世界各地の先住民は、自らの存在を示すために各先住民集団の本質主義的な文化的特徴(母語や狩猟、自然観など)を選び出し、政治的な目的で利用するようになった。その過程で彼らの文化は、日々の生活に密着したものから、独自の社会の存在を示すための政治的差異化装置へと変化してきた。本研究は、アラスカおよび北米北西海岸地域を事例として、先住民文化の生成のメカニズムとプロセスを歴史生態学およびグローバル化論の視点から解明する。
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研究実績の概要 |
2023年度はアラスカやカナダで現地調査を実施するとともに、データの分析や文献調査に基づいて研究成果のとりまとめを行った。さらに、研究成果の一部を、論文集や展示、シンポジウム等を通して発表した。 (1)岸上は、2023年4月26日~5月4日にカナダBC州バンクーバー島において北西海岸先住民アートに関する調査を行った。立川は2023年9月にカナダBC州のキャンベル・リバーにおいて現地に住む先住民族クワクワカワクゥの海藻採取のデータをとりつつ、先住民を含めたキャンベル・リバー市の住民による土地、空間利用の実態について調査を行った。手塚は2024年2月にアメリカ自然史博物館を中心に北西海海岸地域・アラスカ南西部地域の北米複雑系狩猟採集民にかかわる物質文化コレクションの調査を実施し、海洋交通具の製作や継承に博物館がどのように関与しているかを検討した。 (2)岸上と立川は、これまでの研究成果の一部を基に国立民族学博物館企画展「カナダ北西海岸先住民のアート―スクリーン版画の世界」(2023.9.7~12.12)と関連シンポジウム(9.16)をカナダ先住民と連携して開催し、成果公開を行った。 (3)岸上と生田、手塚は、2023年11月3日~11月5日に米国からA. D. KingとB. Fitzhugh, T. Thornton を招聘し、国際シンポジウム“Prehistory, Language and Culture of Indigenous Societies in the North Pacific”を開催し、成果発信を行った。 (4)『北太平洋の先住民文化――歴史・言語・社会』(臨川書店)を刊行するとともに、国立民族学博物館のフォーラム型情報ミュージアム「北米北方先住民関連文化資源データベース」(https://ifm.minpaku.ac.jp/canada/)の情報を更新した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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