研究課題/領域番号 |
19H00591
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 (2020-2022) 一橋大学 (2019) |
研究代表者 |
宇南山 卓 京都大学, 経済研究所, 教授 (20348840)
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研究分担者 |
高橋 悠太 一橋大学, 経済研究所, 講師 (10835747)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2020年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2019年度: 20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
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キーワード | 家計簿アプリ / 家計行動 / 消費 |
研究開始時の研究の概要 |
家計簿アプリにより収集されたデータによって、新たな家計データを構築する。家計簿アプリとは銀行口座の出入金情報を自動的に収集するウェブサービスで、家計の収入・支出を自動的に記録するサービスである。誤記や記入漏れが発生せず、より正確な家計収支や資産保有の情報が把握できる。 さらに、アプリ利用者を対象に、独自調査を実施して世帯属性を把握する。通常の統計調査では協力を得ることが難しい世帯行動・取引項目を把握することができる。構築されるデータは、家計内分配、消費税引上げの影響、家計の資産保有と消費の関係、などの分析に活用される。
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研究成果の概要 |
本研究では「家計管理アプリ」を用いて新しいデータセットを構築した。家計簿アプリはアカウントアグリゲーション技術を活用し、家計の持つ各種金融機関の口座にアクセスして、金融取引に関する情報を自動的に収集することができる。その家計簿アプリで収集された家計収支情報に、追加の独自調査で収集したアプリ利用者の世帯属性は追加して、既存の公的統計と同等以上の情報を持つパネルデータセットを構築した。従来の統計調査では把握が困難であった若年者を含むユニークなデータセットであり、今後も継続して調査することで家計行動分析が可能となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の最も重要な意義は、家計簿アプリという急速に進展する情報技術の革新を学術研究に取り込むことで、研究者が独自のデータセットを構築できることを示した点である。既存の統計調査と比較して、はるかに少ない人員・予算で、詳細かつ高頻度のデータが構築できている。また、公的統計において調査方法などの限界が指摘されている家計収支に関して、新たな調査方法としての家計簿アプリの利用価値について検証したことも大きな成果である。
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