研究課題/領域番号 |
19H00620
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
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研究分担者 |
坂口 真康 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (00819427)
利根川 佳子 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 専任講師 (10608186)
清水 貴夫 京都精華大学, 国際文化学部, 准教授 (10636517)
興津 妙子 大妻女子大学, 文学部, 教授 (20772784)
大塲 麻代 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (30578828)
日下部 達哉 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 准教授 (70534072)
小原 優貴 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 特別研究員(RPD) (70738723)
園山 大祐 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80315308)
牧 貴愛 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 准教授 (80610906)
川口 純 筑波大学, 人間系, 准教授 (90733329)
坂上 勝基 神戸大学, 国際協力研究科, 助教 (80779299)
小川 未空 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (40848610)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
39,650千円 (直接経費: 30,500千円、間接経費: 9,150千円)
2022年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2021年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2020年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2019年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 教育社会学 / 国際開発学 / 地域研究 / 教育格差 / アフリカ / アジア / 比較教育学 / 発展途上国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、初等・中等教育の普遍化が進展する一方で、種々の国内格差が生起している現実において、その普遍化と格差の構造を解明することを目的とする。主な対象国は、アフリカ8か国、アジア4か国とするが、格差是正に取り組んできた先進国における研究蓄積や実践経験を活用し、多面的に検討を試みる。この背景には、国連において合意された2030年までの国際社会共通の目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の第4目標(教育)がある。各国の事例研究を統合、比較検討し、普遍化と格差を鍵概念とし、この目標を達成するための政策的示唆・含意、実践上の課題を探索する。最後に、公正で質の高い教育提供のモデルを検討する。
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研究実績の概要 |
研究の全体目的は、初等・中等教育の普遍化が進展する一方で、種々の国内格差が生起している現実において、その普遍化と格差の構造を解明することである。より具体的には、次の3つの研究目的を設定し、段階的に実行する。①教育の普遍化が進展するなかでの格差の類型化と社会構造の把握、②教育格差を是正するための政策・実践例の抽出と成功要因・課題・発展性の分析、③政策的示唆・含意、実践上の課題の整理、および公正で質の高い教育提供モデルの検討。 2021年度(第3年度)は、展開段階後期として、目標をより絞り込んだ現地調査あるいは合同調査を行い、教育格差への対応策とその問題点、発展性等を整理・分析を踏まえ、政策的示唆・含意や実践上の課題を整理し、低所得国を念頭に置いた教育提供モデルの検討を始める予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大により引き続き海外渡航が制限され、研究発表の機会である国内外の学術大会も、中止されることが多かった。したがって、2021年度に計画していた活動の多くは、2022年度まで延期せざるを得なかった。 そのような厳しい状況であったが、全研究期間にわたる成果を取りまとめるべく、2023年に書籍を上梓する準備を行ってきた。多様な社会、様々な教育の発展段階において、教育と格差をめぐって、いかなる課題があるのか、それぞれの担当者が得意とするテーマと研究方法であぶり出せるように原稿の整理、相互に内容の検討を行ってきた。また、合同調査として、2023年3月にケニアにおいて4名で実施することができた。この成果は、『アフリカ教育研究』誌(13号、2023年12月発行予定)において、特集を組み、公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症が拡大し海外渡航が制限され、新しいフィールドデータを得ることが厳しかったが、日本国内での分析作業、補足データの収集などにより、リカバーできるように努めた。
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今後の研究の推進方策 |
2022年半ばより海外渡航制限が緩和され、遅れていたフィールド調査に取り組む。
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