研究課題/領域番号 |
19H00837
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
本多 裕之 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70209328)
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研究分担者 |
落合 秋人 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40588266)
長岡 利 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50202221)
谷口 正之 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00163634)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2021年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2020年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2019年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
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キーワード | ペプチド / 可食性タンパク質 / 探索 / 腸輸送 / 情報解析 |
研究開始時の研究の概要 |
可食性タンパク質由来のペプチドは20種類のアミノ酸からなる。アミノ酸は両性イオンで側鎖の疎水性もさまざまであるため、ペプチドは他の生体分子では到底達成できない広い多様性と高機能をもつ。本研究では、5から10残基程度の中鎖・長鎖の高機能ペプチドを可食性タンパク質配列から発見し、経口飲用で、機能保持したまま腸送達する方法の確立を目指す。このため、3つの課題、①情報解析を用いた可食性タンパク質由来高機能・中長鎖ペプチドの探索、②プロテアーゼ切断点特定および中長鎖ペプチドの分離濃縮法の確立、③当該ペプチドの経口飲用摂取による腸送達法の開発、に取り組み、ペプチドの産業応用を目指す計画を立案した。
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研究成果の概要 |
5残基から10残基程度までの中長鎖高機能ペプチドは無数にあり、それを簡易安価で、活性を保持したまま、ヒトが飲用できる摂取法を構築できれば、健康、栄養、美容などヒトに関わるすべての分野で多大な影響を及ぼし得る。この無限の可能性をもつ中長鎖ペプチドを多孔性担体に吸着させて飲用摂取し機能保持したまま腸送達する方法の確立を目指した。このため、1)情報解析を用いた可食性タンパク質由来高機能・中長鎖ペプチドの探索を行うとともに、2)プロテアーゼによる特定部位加水分解による中長鎖ペプチド分離濃縮法の確立を検討し、3)焼成多孔性シリカゲルを用いた当該ペプチドの飲用摂取による腸送達法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生理活性ペプチドが加水分解を受けずに腸内送達できる技術は、健康食品素材としてのペプチドの利用可能性を飛躍的に広げることができるため、食品企業等に及ぼす影響は大きい。物理化学的特性を利用した選択的吸着担体はペプチドの生理機能と物理化学的特性の関連性に踏み込んでおり、生理機能の理解という学術面での意義も高い。
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