研究課題/領域番号 |
19H00849
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野地 博行 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00343111)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2019年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
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キーワード | 1分子バイオ計測 / フェムトリアクタ / デジタルバイオ計測 / マイクロデバイス / デジタルアッセイ / 液ー液相分離 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに我々は、フェムトリットルサイズの超微小溶液リアクタアレイ技術を開発し、1分子バイオ分析分野を牽引してきたが、これまでのリアクタは受動的に溶液を収納するだけであり、その応用範囲には制限があった。本プロジェクトは、これまでの「静的」なリアクタ技術から、「動的」なリアクタ技術へと基盤技術を一新する。具体的には、能動的な分子取り込み機構、リアクタ内部溶液組成の制御機構、リアクタの個別取り出し機構などを開発し、試料の溶液交換・濃縮などのプロセスをon-chipに搭載した統合型デジタルバイオ分析や、multiplexデジタル遺伝子解析を実現し、オンサイト1分子診断イノベーションをもたらす。
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研究実績の概要 |
これまでに我々は、フェムトリットルサイズの超微小溶液リアクタアレイ技術を開発し、これを利用した1分子バイオ分析分野を牽引してきた。特に、酵素分子を確率的に1分子単位でfLリアクタに封入し、酵素反応による蛍光信号を二値化することで酵素分子数を決定するデジタルアッセイは、次世代の超高感度診断技術として世界的に注目を浴びている。ただし、これまでのfLリアクタは受動的に溶液を収納するだけであり、その応用範囲には制限があった。そこで、本プロジェクトでは、これまでの「静的」なリアクタ技術から、「動的」なリアクタ技術へと基盤技術を一新することを目指した。 しかしながら、本プロジェクトは、今年度下期より基盤(S)に引き継がれることが決定したため、基盤(A)は本年11月25日で終了することになった。したがって、研究期間は実質1年のみとなったが、当初より計画していた動的フェムトリアクタ技術に関する3つの技術開発要素「分子濃縮」「連続溶液交換」「リアクタ回収」は、それぞれ順調に研究が進展した。「分子濃縮」では、PEG/Dexのマイクロ相分離ドロプレットをリアクタに保持することでDNA分子濃縮に成功した。また、「連続溶液交換」では、空気封入法を用いて10回以上の溶液交換に成功し、インフルエンザウイルスのタミフル耐性を1粒子毎に計測すること成功した。これにより、ウイルス粒子の0.5%程度が平均よりも10倍程度高いタミフル耐性を有することを示す結果を得た。さらに、「リアクタ回収」では、光ピンセットでリアクタ回収に成功している。これらの成果は基盤(S)に引き継がれ知財化・原著論文化を目指す。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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