研究課題/領域番号 |
19H00857
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
都 英次郎 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70443231)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
46,020千円 (直接経費: 35,400千円、間接経費: 10,620千円)
2021年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2020年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2019年度: 24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
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キーワード | ナノ粒子 / がん / ドラッグデリバリー / レーザー / ナノテクノロジー / ガン / ナノ材料 / ナノチューブ・フラーレン / ナノバイオ / 細胞・組織 |
研究開始時の研究の概要 |
ガンは世界の死因のトップクラスである。本研究では、申請者が独自開発した機能性ナノ粒子を駆使し、マウス生体内腫瘍環境の高度制御技術を開発する。本研究は、ガンに対する新しい分子標的医薬や先進医療技術のための普遍的な技術となる。
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研究成果の概要 |
本研究では、量子ビーム(ガンマ線)架橋技術を用いて、Ga-In合金から成る液体金属表面に様々な生体高分子がコートされ、安定な状態を保つことができるコア-シェル型のユニークな構造を有すナノ粒子の作製に成功した。得られた生体分子-液体金属ナノ粒子は、EPR効果によって大腸がんを移植したマウス体内の腫瘍内に集積し、生体透過性の高い近赤外レーザー光により、がん患部の可視化と光熱変換による治療が可能であることを実証した。さらに、細胞毒性試験と生体適合性試験を行い、いずれの検査からも生体分子-液体金属ナノ粒子が生体に与える影響は極めて少ないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの成果は、本研究の最終目標に掲げた腫瘍血管内部観察用のナノ粒子として充分に機能を発現できると期待している。また、今回開発した生体高分子のナノ粒子コーティング技術が、革新的がん診断・治療法の基礎に成り得ることを示すだけでなく、ナノテクノロジー、光学、量子ビーム工学といった幅広い研究領域における材料設計の技術基盤として貢献することを十分期待させるものである。
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