研究課題/領域番号 |
19H00902
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 健太郎 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40281589)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2021年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2020年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2019年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
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キーワード | 液晶 / 分子組織 / 大環状化合物 / 分子認識 / 自己組織化 / 金属錯体 / 超分子 / 大環状分子 / 自己集合 / カラムナ組織 / 配向組織化 / ナノ空間 / 反応場 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、液晶の中に構築したナノ空間を利用した、今までに例を見ない反応場を構築する。我々は、カラムナー液晶性の大環状大環状化合物を作ることで、分子を内包できるナノ空間を液体の中に創り出すことに成功してきた。反応媒体として大環状カラムナー液晶のナノ空間を用いることは、液晶性ナノ空間に反応基質分子を集積・配向することを意味し、空間が規定する精密選択的合成への展開が期待できる。本研究では、この新しいナノ空間を最大限に活用し、様々な新しい反応と、それにより得られる機能物質構築を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、分子を導入可能な場としての液晶性ナノ空間を構築し、分子組織場や反応場として利用することを目的とした。カラムナ液晶を形成する大環状化合物などを合目的的に設計合成し、液晶性ナノ空間を構築した。さらに、それらの液晶性、分子認識特性を明らかにし、液晶中に分子組織を構築し、各種反応への展開を行った。液晶性ナノ空間は、相転移性、配向性を持つ空間として、分子をその内部に導入できることを明らかにした。また、液晶性ナノ空間を形成する分子を足掛かりに、新たな機能性分子組織構築の方法論を見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、化学的構造が明確な大環状化合物から、液晶の中に分子を導入可能な分子ナノ空間を作る方法論を構築した。このナノ空間は、ディスクリートかつ一義的なサイズや形状を持つため、新しい化学反応、特に一義的な物質合成のためのテンプレートを作る上で有用である。
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