研究課題/領域番号 |
19H00907
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 耕三 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (00232439)
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研究分担者 |
横山 英明 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (80358316)
眞弓 皓一 東京大学, 物性研究所, 准教授 (30733513)
上沼 駿太郎 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教 (90891804)
前田 利菜 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教 (90771725)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2021年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2020年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2019年度: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円)
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キーワード | ナノシート / ロタキサン / シクロデキストリン / 自己組織化 / 付着性 / 接着 |
研究開始時の研究の概要 |
ナノシートは形状異方性・大比表面積を有することから、触媒・電池・光学材料・細胞培養・生体材料などへの応用が期待されている。最近我々は、シクロデキストリンとトリブロックコポリマーを混合しただけで、単層剥離したナノシート(PPRナノシート)が、自己組織的ボトムアップ手法を用いて1ステップで合成できることを発見した。本研究では、PPRナノシートの合成・構造・物性の研究を通じて、ナノシートの構造制御の支配因子を明らかにするとともに、ナノシートの吸着特性や新規ポリマーブラシとしての物性を解明することで、ナノシートを新規ポリマーブラシ接着剤などとして応用する上での基盤的知見を得ることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、申請者らが発見した擬ポリロタキサンナノシート(PPRNS)の合成・構造・物性の研究を通じて、ナノシートの構造制御の支配因子を明らかにしただけでなく、PPRNS特有の新たな分解挙動を見出した。さらに、ナノシートの吸着特性やポリマーブラシとしての物性を詳細に検討したことで、PPRNSを吸着型ドラッグデリバリーシステムや新規ポリマーブラシなどとして応用する上での基盤的知見を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
擬ポリロタキサンナノシート(PPRNS)は、2019年に我々が初めて報告した新規ナノ材料である。学術的意義としては、ナノシート化学の中にトポロジカル超分子の自己組織化の特性が付与されたことで、ナノシート化学と超分子化学が融合した新しい学理の誕生をもたらした点にある。また社会的意義としては、生体安全性・適合性の高いドラッグデリバリーシステムや、新規ポリマーブラシ材料を創出したことで、医療やヘルスケアに応用するための基盤的知見が得られたことが挙げられる。
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