研究課題/領域番号 |
19H00910
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 浩太郎 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (70377810)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
44,720千円 (直接経費: 34,400千円、間接経費: 10,320千円)
2022年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2020年度: 20,930千円 (直接経費: 16,100千円、間接経費: 4,830千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
|
キーワード | 高分子合成 / リビング重合 / クリック反応 / マルチ反応変換 / 高分子構造制御 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、プラスチックなど従来の高分子材料の合成において、全く新しい合成反応の概念を提唱し、従来の手法では作り出すことができなかった高分子を作る方法の開発を目的としている。とくに、従来の高分子を作る様々な化学反応を組みわせられるような画期的な化学反応論を構築することで、自在に高分子を設計できる革新的高分子精密合成を可能とするとともに、得られる従来未開拓の高分子材料についてその性質を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では、従来重合反応における副反応の抑制に用いられてきた生長末端の安定なドーマント種を、複数の刺激を用いて解離し炭素原子の電子状態を制御することで複数のマルチアクティブ種へ可逆変換するとともに、クリック反応など他の反応系と組み合わせることで、異種反応を経由して1本の高分子鎖を形成する新しい概念に基づく新規な高分子構造制御法を開発・確立することを目的とする。従来のリビング重合のドーマント種を可逆的に活性化もしくはアジド基などへ化学変換することで、自在に高分子を設計できる革新的高分子精密合成法を開発するとともに、得られる従来未開拓の高分子材料についてその性質を明らかにする。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題においては最終的にカチオンやラジカルといったアクティブ種に限定することなく、クリック反応を取り入れたビニルモノマーの重合全般において、マルチアクティブ種変換を行い、これまでの精密重合化学の集大成と言っても過言ではない革新的な自在高分子合成法の確立を目指し、これまでにはないクリックリビング重合の開発に成功した。最近ではこのような概念の重要性が高分子合成の分野で徐々に認識され始め、類似の研究例もいくつか報告されてきており、本分野で世界をリードし続けるためにも、本課題の更なる発展が重要と考えられ、社会的な意義も大きい。
|