研究課題/領域番号 |
19H00965
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北澤 春樹 東北大学, 農学研究科, 教授 (10204885)
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研究分担者 |
大坪 和香子 東北大学, 農学研究科, 助教 (00598203)
野地 智法 東北大学, 農学研究科, 教授 (10708001)
宗田 吉広 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 上級研究員 (20391451)
宮崎 綾子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 上級研究員 (30355169)
麻生 久 東北大学, 農学研究科, 教授 (50241625)
上西 博英 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, グループ長 (80391556)
須田 義人 宮城大学, 食産業学群, 教授 (90404847)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2022年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2021年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2020年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2019年度: 17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
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キーワード | (ポスト)イムノバイオティクス / 抗病性育種 / 健全畜産 / ブタ / 抗菌因子 / イムノバイオティクス |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性菌感染症の世界的拡大を受け、耐性菌の出現と拡散を防ぐ人獣横断的な取組みが課題となっている。養豚では、下痢等常在疾病対策を目的とした抗菌剤の多用が懸案であり、抗菌剤に依存しない常在疾病対策法による家畜健全育成技術の向上が喫緊の課題である。本研究では、内在性抗菌因子(ペプチドグリカン認識タンパク質;PGRP)に着目し、抗病性分子遺伝育種と抗病性イムノバイオティクス飼養の融合によるシナジー強化から抗菌剤に依存しない新たな家畜の抗病性機能強化基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
薬剤耐性菌感染症の世界的拡大を受け、抗菌剤に依存しない常在疾病対策法による家畜健全育成技術の向上が喫緊の課題である。本研究では、豚が本来有する内在性抗菌因子(ペプチドグリカン認識タンパク質;PGRP)に着目し、遺伝育種学的手法とイムノバイオティクス飼養管理手法の技術融合による、抗菌剤のみに依存しない家畜の抗病性シナジー強化基盤の構築を目的とした。豚におけるPGRPの遺伝子多型と疾病関連形質との関係性の一端が解明でき、PGRP増強活性を有するイムノバイオティクス候補菌株の選抜とその機構およびインビボにおける評価を行うことができた。本研究成果は、抗菌剤代替の新たな家畜健全育成基盤の確立に貢献する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗菌薬が効かない薬剤耐性菌による感染症の世界的拡大の加速を受け、薬剤耐性菌の出現と拡散を防ぐ人獣横断的な取り組みが求められている。中でも養豚では、成長促進や下痢・肺炎等の常在疾病対策を目的とした抗菌剤使用が国内使用量の約7割を占めており、抗菌剤に依存しない常在疾病対策法による家畜健全育成技術の飛躍的向上が切望されている。本研究成果により、豚が本来有する内在性抗菌因子に着目し、遺伝育種学的手法とイムノバイオティクス飼養管理手法の技術を融合することで、抗菌剤のみに依存しない家畜の抗病性シナジー強化から、抗菌剤代替の新たな家畜健全育成基盤の確立に貢献することができ、学術および社会的意義は極めて高い。
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