研究課題/領域番号 |
19H01001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
工藤 洋 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (10291569)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2021年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2020年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2019年度: 17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
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キーワード | ヒストン修飾 / H3K27me3 / 長期環境応答 / エピジェネティクス / ハクサンハタザオ |
研究開始時の研究の概要 |
植物は季節に沿ってダイナミックに変化する環境に対応するために、短期の環境応答システムに加え、それらの短期応答の反応のしやすさを季節的に制御するメカニズムを持つはずである。例えば、昆虫による食害に対する防御応答は夏に反応しやすくなっており、凍結に対する耐性応答は冬に反応しやすいと予想される。しかし、そのしくみの実態は明らかではない。本研究では、植物のエピゲノムの季節変化に着目し、特に遺伝子の発現制御に重要な役割を持つと考えられるヒストン修飾を解析することにより、長期環境応答の実態と機能を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、植物のエピゲノムの季節変化に着目し、特に遺伝子の発現制御に重要な役割を持つと考えられるヒストン修飾を解析することにより、長期環境応答を明らかにすることを目的としている。本年度研究代表者が特別推進研究を開始したため、本課題は年度途中までの実施となった。 当初の予定:クロロフィル蛍光を測定する機器を導入した継続研究を実施する。これらの解析により、季節によるゲーティングを特定する。また、ハクサンハタザオの標高勾配に沿った遺伝的変異を対象とした解析を行う。特に本年度は低温馴化に関わる遺伝子の発現に着目して、標高適応と季節プライミングとの関係を解析する。さらに、常温でH3K27me3を蓄積し、長期の低温でH3K27me3が減少するプロ―モータを解析する。以上の3点を総合することにより、植物のエピゲノムの季節変化における制御機構と生態機能を明らかにする。 実施:クロロフィル蛍光を測定する機器による野外測定を5月に実施した。これは昨年度より継続的に実施しており、季節変動をとらえるのが目的である。また、複数の地域において、標高経度に沿ったハクサンハタザオのサンプリングを4-5月に実施した。このサンプルは、今後、気温を操作した栽培実験下で遺伝子発現を評価する予定である。さらに、常温でH3K27me3を蓄積し、長期の低温でH3K27me3が減少するプロ―モータの解析を当該期間の間すすめた。 限られた期間であったが、予定していた内容を着実に実施した。なお、これ以降の計画内容は、特別推進研究の課題と深く関連しており、引き続き実施する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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