研究課題/領域番号 |
19H01015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
富田 泰輔 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (30292957)
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研究分担者 |
堀 由起子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80610683)
高鳥 翔 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80624361)
伊藤 弦太 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任講師 (10431892)
樽谷 愛理 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (10815187)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,110千円 (直接経費: 34,700千円、間接経費: 10,410千円)
2022年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2021年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2020年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2019年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 認知症 / 神経変性 / グリア細胞 / ストレス応答 |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病(AD)を始めとする認知症は、脳内のアミロイドβ(Aβ)、タウ、αシヌクレインなど病因タンパク質の異常凝集と蓄積をトリガーとする神経変性疾患という認識が確立した。そして申請者はADの分子病態(molecular pathology)解明から予防・創薬研究を展開してきた。しかし近年、これらAβやタウの長期にわたる刺激がこの細胞反応性に異常をきたし、その結果として神経変性が惹起されることが理解されつつある。本研究では、この分子病態に引き続く細胞レベルでの変容を細胞病態(cellular pathology)という観点から解明し、新たな最適化治療法開発に繋げる。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病を始めとする認知症は、病因タンパク質の異常凝集と蓄積を最初期分子病態とする。一方、これらの病理像は神経細胞死の10年以上前から始まること、また遺伝学および分子細胞生物学的な解析から、認知症発症にグリア細胞の変容が示唆された。そこで本研究では、認知症の発症機構について分子病態に引き続く細胞病態という観点から研究をすすめた。そしてグリア細胞がこれらタンパク質蓄積病理に積極的に応答すること、またその過程で末梢血に分子レベルでの変化が生じ診断バイオマーカーとなりうること、などを明らかとした。またグリア細胞病態に対する介入方法を複数開発し、新たな認知症予防・治療法の可能性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、異常タンパク質蓄積病理に関して分子病態を中心として研究が進められてきた認知症発症メカニズムの解明について、引き続く細胞応答、特にグリア細胞によるストレス応答という観点から、細胞病態として捉え直して研究を展開したものであり、これまでの認知症研究を更に広くかつ深く発展させたものである。その成果として、グリア細胞を認知症創薬標的細胞としうる複数の分子の同定や、診断・予防につながる可能性がある技術開発とその科学的背景の解明に成功している。急速に超高齢化が進んでいる我が国にとってこれらの研究成果の社会的意義は非常に大きいものと考えられる。
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