研究課題/領域番号 |
19H01029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡崎 拓 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (00362468)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2021年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2020年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2019年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
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キーワード | 免疫補助受容体 / 自己免疫疾患 / シス結合 / 免疫 / T細胞 / 免疫学 / PD-1 |
研究開始時の研究の概要 |
抑制性の免疫補助受容体であるPD-1とCTLA-4を標的としたがん免疫療法が多様な種類のがんに対して劇的な治療効果を示したことから、免疫補助受容体が大きな関心を集めている。PD-1は自己免疫やがん免疫を効率的に抑制するが、通常の感染免疫を無力化することは無い。本研究では、独自に作製した遺伝子改変マウスを用いた免疫学的解析により、PD-1が有益な免疫応答を無力化しないメカニズムの解明を試みる。
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研究成果の概要 |
抗原提示細胞上でPD-L1がCD80と隣り合わせに結合(シス結合)していること、シスPD-L1-CD80結合によりPD-L1とPD-1の結合が阻害され、PD-1の機能が制限されていることを見出した。また、PD-L1とCD80のシス結合を分離する抗CD80抗体を用いて、自己免疫疾患の症状を軽減することに成功した。さらに、別の免疫補助受容体であるLAG-3について、その機能が発動されるために必要なリガンドを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抑制性免疫補助受容体PD-1を標的としたがん免疫療法の成功により、免疫補助受容体の機能が大きな関心を集めているが、各分子の機能解明は期待通りには進んでいない。PD-1やLAG-3の機能が発揮あるいは制限されるメカニズムの解明により、これらの分子を標的とした薬剤の開発が促進されると期待される。PD-1の機能制限を解除することにより自己免疫疾患を治療する方法については、臨床への応用が期待される。
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