研究課題/領域番号 |
19H01070
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石丸 直澄 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (60314879)
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研究分担者 |
工藤 保誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (50314753)
常松 貴明 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (70726752)
大塚 邦紘 徳島大学, 病院, 助教 (90847865)
新垣 理恵子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (00193061)
齋藤 雅子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (00723892)
牛尾 綾 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 特別研究員(PD) (40823836)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
45,110千円 (直接経費: 34,700千円、間接経費: 10,410千円)
2022年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2021年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2019年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / 臓器間コミュニケーション / 標的臓器 / T細胞 / 制御性因子 / シェーグレン症候群 / 自己免疫 / 1型糖尿病 / 免疫担当細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
我々の身体は、全身の臓器同士がコミュニケーションをとることで恒常性が保たれていることが近年に明らかにされている。自己免疫疾患の病態において、標的臓器と他の全身臓器との間でコミュニケーションの有無は不明な点が多い。本研究では、シェーグレン症候群をはじめとした疾患モデルあるいは患者サンプルを用いて、病態の過程で標的臓器と他臓器とのやりとりの実態を最新のプロテオミクス解析、網羅的遺伝子解析、分子生物学的・免疫学的研究手法により解明することにより、新たな恒常性維持機構あるいは自己免疫疾患の新たな発症機序を明らかにするとともに、自己免疫疾患をはじめする免疫難病への新たな臨床応用研究を目指している。
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研究成果の概要 |
我々の身体は、全身の臓器同士がコミュニケーションをとることで恒常性が保たれていることが近年に明らかにされてきた。本研究では、臓器間コミュニケーションを応用した免疫難病への新たな臨床応用研究を目指した。FGL-1遺伝子ノックアウトとSS疾患モデルとの複合モデルマウスを作成し詳細な解析による結果より、FGL-1がSSモデルにおいて発症の初期に制御的に機能していることが判明した。また、FGL-1は活性化したT細胞のIL-6によって誘導されることが明らかになった。さらに、臨床サンプルを用いた解析では、FGL-1の血清中の濃度に関して、SS患者群は対照群に比較して有意に高い結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では臓器間コミュニケーションを介した自己免疫疾患の発症機序の一端として標的臓器におけるT細胞と肝臓とのやり取りのなかでFGL-1を同定した。シェーグレン症候群をはじめとした自己免疫疾患の発症機序における環境因子の役割を詳細に検討した上で、新たな診断法や治療法の確立につながる可能性が高く、トランスレーショナルリサーチにつながる重要な内容を含んでいる点で、学術的意義が高い。さらに、臨床応用につながることによって自己免疫疾患に苦しむ多くの患者にとって大きな恩恵になるものと期待される。加えて、他の免疫難病などにも応用可能な新たな病因論の展開が示される可能性がある。
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