研究課題/領域番号 |
19H01103
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (20263139)
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研究分担者 |
笹部 昌弘 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (10379109)
川原 純 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20572473)
原 崇徳 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70907881)
中畑 裕 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (50942067)
張 元玉 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (90804013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2022年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2021年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2020年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2019年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
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キーワード | ブロック・チェーン / DSSトリレンマ / インセンティブ・メカニズム / セキュリティ / IoTアクセス制御 / 低遅延P2Pネットワーク / 高速ブロック同期 / 低遅延P2Pネットワーキング |
研究開始時の研究の概要 |
仮想通貨の基盤技術であるブロック・チェーンには,分散性・安全性・拡張性の三要素を同時に満たすことができないトリレンマ関係が存在し,そのため不特定多数の参加ノードからなる分散システム上で,高度なセキュリティを保証しかつ高速なトランザクション承認を提供するブロック・チェーンの実現が不可能と言われている.本研究課題では,ブロック・チェーンのトリレンマを克服するための方法論を情報学横断的に探求する.本研究で得られる成果はブロック・チェーン・ トリレンマの解決という意義に加え,IoTやフィンテック,ヘルスケア,行政・物流とい った幅広い分野での応用が期待される.
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研究成果の概要 |
本研究課題では,ブロック・チェーンのセキュリティ・メカニズムについて,ネットワーク及び合意形成メカニズムの観点から数理的・実験的に性質を明らかにするとともに,近年着目されている分散台帳のデータ構造である有向非巡回グラフに対する特徴量を定義して理論的性質を明らかにした.また,ブロック・チェーンを基にした大規模IoTネットワーク用アクセス制御として属性ベースや能力ベースのアクセス制御方式を提案し,実証実験を通して提案手法の有効性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブロック・チェーン技術では,分散性・安全性・拡張性の三点が重要な性質であるが,どのような種類のブロック・チェーンでも高々二つの性質しか満足できないトリレンマ問題が知られている.本研究課題では,参加者のインセンティブ,合意形成メカニズム,トランザクション処理性能の観点からトリレンマ問題の特徴を分析するとともに,ブロック・チェーン技術のIoT応用の上で重要な高度なセキュリティ保証と低コスト化を実現する方法論を検討したものであり,ブロック・チェーン技術の今後の発展に寄与する点は少なくない.
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