研究課題/領域番号 |
19H01137
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
加藤 昇平 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70311032)
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研究分担者 |
渡辺 宏久 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10378177)
赤津 裕康 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00399734)
高野 映子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 健康長寿支援ロボットセンター, 研究員 (60778637)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
45,240千円 (直接経費: 34,800千円、間接経費: 10,440千円)
2023年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2022年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2021年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2020年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2019年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 医療・福祉サービス / 発話音声・脳血流解析 / 前頭側頭葉変性症 / 疾患・地域多様性 / 認知症スクリーニング / パーキンソン病 / 地域多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
ごく早期の認知症の発見・予防を目的とした認知機能障害のスクリーニングは,益々進む 社会の高齢化において大いに期待される技術である。申請者は、これまでの研究において 、人工知能技術を用いたアルツハイマー型認知症の早期スクリーニングの基本原理と基礎アルゴリズムを開発してきた。本申請研究課題では、 認知症ならび地域の多様性について疾患・発話語圏の横断的な研究展開を試みる。疾患多様性としては、アルツハイマー型とは異なる疾患タイプのスクリーニングを試みる。地域多様性としては、国内の都市型高齢化コミュニティならびに欧州語圏の高齢者から発話音声と認知課題遂行時脳血流データを採取して技術シーズを水平展開する。
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研究成果の概要 |
高齢者の発話音声ならびに認知課題遂行時の脳血流データを解析することで認知症の早期スク リーニング開発の認知機能障害の疾患・地域多様性の横断的研究を展開した。 疾患多様性の研究項目においては、軽度アルツハイマー病(mAD)、前頭側頭葉変性症(FTLD)および筋萎縮性側索硬化症(ALS)、を研究対象として高齢者の発話音声を収集・分析した。研究分担者の下、藤田医科大学病院等にて臨床データとWAB失語症検査における復唱・音読課題および自発話課題の回答音声を収集した。収集音声に対して音響的特徴、言語的特徴、時間特徴をそれぞれ抽出・ 分析し、アンサンブル学習を実装することで、検出モデルを試作した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前頭側頭葉変性症(FTLD)は、大脳の前頭葉や側頭葉を中心に神経変性を来たし、人格変化や行動障害、失語症、認知機能障害、運動障害などが緩やかに進行する神経変性疾患で ある。FTLDとアルツハイマー病(AD)との鑑別は臨床上の大きな問題で、現場で簡便に用いることができる診断支援ツールが望まれる。本研究計画の疾患多様性をめざす研究として開発された、発話音声解析によるFTLDの簡易鑑別モデルは、言語障害診断支援ツールの結果と対比してFTLD簡易検出の可能性が確認されたことにより学術的かつ社会的に高い意義を持つ。FTLDの適切な鑑別診断、早期発見、幅広い臨床家への啓蒙につながることが期待される。
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