研究課題/領域番号 |
19H01190
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
平井 靖史 福岡大学, 人文学部, 教授 (40352223)
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研究分担者 |
三宅 岳史 香川大学, 教育学部, 教授 (10599244)
杉村 靖彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (20303795)
村山 達也 東北大学, 文学研究科, 教授 (50596161)
合田 正人 明治大学, 文学部, 専任教授 (60170445)
安孫子 信 法政大学, 国際日本学研究所, 研究員 (70212537)
檜垣 立哉 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (70242071)
藤田 尚志 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (80552207)
近藤 和敬 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (90608572)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 時間 / 自由 / 哲学 / 西洋哲学 / ベルクソン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本を起点とした国際的研究ネットワークを構築しつつ、フランス人哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941)の哲学の総合的再評価を目的とする、2007年から活動している長期的なプロジェクトの一環として、第一主著である『意識に直接与えられたものについての試論』(通称『時間と自由』)に取り組む。同書で示されベルクソン哲学の中心的概念となった「持続」の概念、またそれに基づく「心」や「自由」についての洞察について、ここまでの研究成果を踏まえた上で徹底的な吟味・検証を試みる。また、ここまで確実に培ってきた国際研究の枠組みを、真に実効的で双方向的なものへと深化・発展させる。
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研究成果の概要 |
ベルクソンの第一主著『意識に直接与えられたものについての試論』(通称『時間と自由』)で提示され、のちの哲学的展開の源泉となった独創的な諸観念について、その思想史的背景、概念の内在的分析、その複合的な応用可能性の観点から、フランス哲学の枠内に留まらず分析哲学(時間経験・記憶・生命)や科学(人工知能・生物学・物理学)の諸分野との積極的な連携・協働を通じて国際的・学際的探求を行ない、多数のシンポジウムや出版物等の形で豊富な成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベルクソン哲学への注目はますます高まっており、本研究が明らかにした「純粋持続」の多面的な含意、またそれに付随する人格、記憶、自由、数、空間についての独創的な諸観念の射程は、現在盛んになっている意識や記憶の学際的研究、また多元的なスケールで振る舞う心や生物についての統合的描像の構築、ひいては今なお課題として残されている物理事象と意識事象の理論的架橋の可能性について、多くの提言と示唆を与えるものになっており、次の水準での文理融合的な探究領域を切り開くことが期待される。
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