研究課題/領域番号 |
19H01205
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長木 誠司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50292842)
|
研究分担者 |
田中 純 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10251331)
韓 燕麗 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10537096)
竹峰 義和 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20551609)
一條 麻美子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30213987)
清水 晶子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40361589)
乗松 亨平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40588711)
加治屋 健司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70453214)
森元 庸介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70637066)
桑田 光平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80570639)
林 少陽 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20376578)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 再制作 / 芸術とテクノロジー / ポストヒューマン / refabrication / 宇佐美圭司 / 複製技術 / 創作 / 作者 / ポスト・メディウム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、複製技術と呼ぶには戸惑うほど、オリジナルとの近接性を可能化しはじめた新たなテクノロジーの登場により、芸術創作およびその公開・流通をめぐって、近年重大な議論を呼びつつある「再制作(refabrication)」という実践を対象とする。複製、修復、再現、復旧、解釈・再解釈等々、類似した概念や事象との連関・差異に着目し、再制作をめぐる問題を歴史的に跡づけたうえで、それが現代において喚起する問題の特性を明らかにし、再制作に関する総合的芸術理論の構築を目指す。
|
研究成果の概要 |
芸術創作およびその公開・流通をめぐって、近年重大な議論を呼びつつある「再制作」という実践を対象とする本研究では、複製、修復、再現、復旧、解釈・再解釈等々、類似した概念や事象との連関・差異に着目し、「再制作」をめぐる問題を歴史的に跡づけたうえで、それが現代において喚起する問題の特性が明らかにされた。 造形・視覚芸術の分野でとりわけ問題化している「再制作」だが、人工知能の急速な発達は文学や音楽などにおいても現実化しており、造形芸術にとどまらない芸術分野の専門家を糾合し、また、デジタル技術や人工知能をめぐる哲学的議論も視野に収めることで、近い将来を先取りする「再制作」の総合的理論化が図られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「再制作」にまつわる技術発展がもたらした具体的問題を、これまでの学術的蓄積にもとづく歴史的パースペクティヴから総合的に検討したうえで、近代芸術の根幹にあるオリジナリティという概念を、現代の「再制作」がどのように揺さぶるのかを解明し、理論化の糸口が探られた。 現在の芸術制作とその公開・流通・保存の現場で問題になっている事態に、その技術的側面からアプローチすることで、人文知と科学技術の架橋を図り、芸術の現場でのアクチュアルな問題解決に寄与した。また、デジタル技術や人工知能をめぐる哲学的議論も視野に収めることで、近い将来を先取りする「再制作」の総合的理論化への着実な足場を形成できた。
|