研究課題/領域番号 |
19H01207
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
平芳 幸浩 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (50332193)
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研究分担者 |
若林 雅哉 関西大学, 文学部, 教授 (30372600)
池側 隆之 関西学院大学, 総合政策学部 教授, 教授 (30452212)
平芳 裕子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (50362752)
高木 彬 龍谷大学, 文学部, 講師 (50767548)
藤田 尚志 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (80552207)
牧口 千夏 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究員 (90443465)
太田 純貴 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (90757957)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 皮膚感覚 / 芸術 / 哲学 / 現代社会 / 現代思想 / 身体 / 現代文化 / 現代アート / 芸術論 / 身体論 / 現代芸術 / ハプティック概念 / 視覚文化 / テクノロジー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、バイオテクノロジーやAIに代表されるような高度科学技術によって進展する「ポスト身体社会」において、改めて人間の「皮膚感覚」に注目する。本研究は、人文科学諸領域から研究者を集め、ハイ・アートから大衆文化までを射程に収めた共同研究を実施することを特色とし、芸術・文化表現において私たちの「皮膚感覚」が今日どのように扱われ、芸術・文化経験において「皮膚感覚」が今後どのような意義と可能性を持ち得るのかを多角的に考察し、「皮膚感覚」という科学的に定量化が困難な問題に人文科学諸領域の観点から新たな視座を生み出すことを目的とする。
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研究成果の概要 |
研究成果の公開として国際シンポジウムの開催を予定していたが折りからのコロナ禍の影響により実現が叶わなかったが、年数回の研究会は対面からオンライン形式に変更して継続開催した。また、研究期間中に、京都工芸繊維大学美術工芸資料館にて「肌色って何色? ポスターに見る皮膚表現」展を開催し近代ポスターの人物イメージにおける皮膚表現のあり方について再検討する場を提供した。コロナ禍で調査研究が難航する時期もあったため研究期間を一年延長し、2022年度末に最終成果報告として8名の皮膚感覚についての研究論集を『現代の皮膚感覚をさぐる-言葉、表象、身体』というタイトルで春風社より刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は現代社会における芸術表現ならびに文化表現を通して皮膚感覚を再検討するもので、研究論文として公表された複数の研究成果は、芸術のみならず文学・映像・漫画・建築といった様々なフィールドにおける視覚優位の常識を覆す新たな視座を提供するものである。さらには、デジタル技術の進展において見過ごされてきた皮膚感覚の直裁性、遍在性、遷移性に着目することで、皮膚感覚の現代的な意味と価値を捉え直す契機となる社会的意義を有するものである。
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