研究課題/領域番号 |
19H01223
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
北田 克己 愛知県立芸術大学, 美術学部, 元教授 (50242251)
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研究分担者 |
阪野 智啓 愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (00713679)
吉村 佳洋 愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (10336670)
早川 典子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 室長 (20311160)
半田 昌規 広島市立大学, 芸術学部, 研究員 (20538764)
宇高 健太郎 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 客員研究員 (30704671)
荒井 経 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 教授 (60361739)
稲葉 政満 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 教授 (50135183)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 膠 / 古典的膠 / 日本画 / 東アジア絵画 / 文化財保存修復 / 絵画材料 / 文化財修復材料 / 伝統的絵画材料 / 伝統的材料 / 保存修復 / 地域文化継承 / 岩彩画 / 絵画伝統材料 / 保存修復材料 / 絵画表現 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は絵画制作および修復における伝統材料である膠を多視点的にとらえ直し、その持続可能性について考察した研究者のこれまでの研究を、下記①~④のプログラムに発展させるものである。まず①膠技法と表現の可能性について検討する国際共同研究会を行い、②研究と利用の国際的なネットワーク形成を推進する。また、国内に唯一残る姫路市の古典的膠など③地域性に立脚した膠製造の保存継承を図り、美術用途の膠の実用実験を行う。これらの成果と膠に関する正しい知識を広く社会に還元するため、出版、研究会、ネットなどさまざまなチャンネルを用いて④普及プログラムを実施する。
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研究成果の概要 |
膠は古代より汎用伝統材料である。しかし関連情報が秘匿されがちで、また市販製品の突然の製造終了が絵画制作や文化財修復に支障することも屡々あった。本研究組織では、画家や修復技術者等が正確な知見をもとに膠を選定活用し文化存続に資することができるよう、多視点から古典的膠、和膠、洋膠を捉え国際的・学際的な調査及び情報共有を進めた。 持続可能性を担保すべく利用普及面で東アジアの伝統絵画系領域に広く注視し、研究教育面では欧米の美術館、研究教育機関とも連携を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絵画、文化財修復分野のみならず膠は現在でも各国、多分野で必須の材料であるが製造の現場は縮小し、現在まで供給は継続されているものの前途は視界不良である。持続可能性に寄与するためには製造者、利用者、研究者が正確な知識を持つことが求められていた。本研究の成果は各関係者間および海外を含む各地域にネットワークを形成し、研究と普及を推進するものである。また日本画技法、文化財修復技術を中心に生きた技術を持つ日本が当該領域の研究を主導する使命と意義がある。
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