研究課題/領域番号 |
19H01227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
坂田 隆 石巻専修大学, 共創研究センター, 特別研究員 (00215633)
Agahari Fransiscus・Adrian 玉川大学, 脳科学研究所, 研究員 (20836978)
山崎 功 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 教授 (60267458)
山本 まゆみ 宮城大学, 基盤教育群, 教授 (60709400)
関山 牧子 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (90396896)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | Occupation of Indonesia / malaria / quinine / infectious diseases / public health / history of hygiene / medical foreign policy / media strategy / world war II / history of medicine / Modern Indonesia / History of hygiene / 医療・衛生史 / マラリア / インドネシア近代史 / 第2次世界大戦 / 感染症 / 日本占領期インドネシア / 医療史 / 医療外交政策 / メディア戦略 / 感染病 / インドネシア近現代史 / 第2次世界大戦 / 社会衛生史 / 医療衛生史 / エピデミック / 公衆衛生 / キニーネ / 植民地 |
研究開始時の研究の概要 |
日本占領期インドネシアでは、医療部隊が伝染病や熱帯病の調査を積極的に行った。特に、感染力の強いマラリアに対しては、強い関心を示していた。 本研究は、公的な政策が個人の生活に直結し且つ、生活の実状が政策に反映した医療・衛生に着目し、当時高い死因の伝染病であったマラリアに焦点を絞り、医療・衛生関連文書を精査・分析し、多角的かつ総合的に理解することで、当時の社会状況を描き出すことを目的とする。 史資料調査という人文社会科学研究の定石に加え、理科学分析も導入する学際体制で研究する。本研究は、日本占領期インドネシア社会史に医療・衛生という新領域を創造すると同時に、文理融合の新たな学問分野も創設する。
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研究成果の概要 |
日本占領期インドネシアのマラリア対策に焦点を当て、公私を繋ぐ歴史を解明することを目的とした本研究は、治療薬の流通、開発およびマラリア医療従事者の育成、さらに教育映画や報道を通じ、公衆衛生の周知を行っていたことが解明された。戦時中のマラリア対策は、戦時中の社会状況により変化していったことが解明された。また、世界的供給不足のキニーネは、外交の具として使われ、東南アジア内および同盟国との関係を強化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人文科学と理科学の研究者からなる本学際研究は、当時の科学者および医療産業のマラリアという「敵」に対する攻略活動を、より具体的に解明できた。この本格的学際研究を通じ、理科学系の知識なく紐解く医療史研究は、根拠資料の解明が困難な、不完全な歴史に陥る可能性があることが明らかになった。このことは、学術的にも意義のあることであり、科学的知見は、政争の具となり得る歴史に歯止めをかける力も秘め社会的意義もある。
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