研究課題/領域番号 |
19H01232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
浜田 雄介 成蹊大学, 文学部, 教授 (80238071)
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研究分担者 |
谷口 基 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (20634075)
山口 直孝 二松學舍大學, 文学部, 教授 (30297741)
志賀 賢子 (川崎賢子) 立教大学, 文学部, 特定課題研究員 (40628046)
石川 巧 立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
小松 史生子 金城学院大学, 文学部, 教授 (60350948)
金子 明雄 立教大学, 文学部, 教授 (70233872)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 探偵小説 / 江戸川乱歩 / 横溝正史 / 自筆資料 / 復刻 / 原稿 / データベース / 『宝石』 |
研究開始時の研究の概要 |
探偵小説は〈近代〉とともに成熟してきた。政治的・社会的・性的存在として生きねばならない人間を微分し、欲望する主体としてのありようを的確に表象する方法のひとつとして、それはいまもなお拡大発展を遂げている。本研究では、「作家資料研究」「雑誌研究」「国際研究」「理論研究」の各部門から、作家の自筆原稿や雑誌を含むさまざまの資料について研究の基盤となるデータの集積を行うとともに、諸外国における研究や隣接領域の学術的成果や知見とも交流し、日本における探偵小説ジャンルの生成過程を明らかにする。
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研究成果の概要 |
戦後探偵小説の旗艦となった雑誌『宝石』を覆刻し、その解説やシンポジウムを通して翻訳やメディア、ジェンダーなどの観点から占領期の探偵小説が抱えた諸問題を検討した。また『オンライン版 二松学舎大学所蔵 横溝正史旧蔵資料』など、探偵小説作家の自筆資料を画像公開や翻刻の形で公開し、作品生成過程も含めた総体としての作家研究への道を開いた。それらの研究成果を『定本夢野久作全集』など全集類の編集や神奈川近代文学館の『新青年』展、姫路文学館の『山田風太郎』展などの文学館企画への協力にも反映させることで、探偵小説ジャンルや作家、雑誌の新たな姿を一般に向けて発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの人々にとって身近な楽しみである探偵小説は、近現代における人間の思考様式や感受性、人間観や世界観を反映し、たえず更新され続けているジャンルである。本研究はそのことを人文学の知見を通して明らかにするとともに、関連する資料を調査し、保存と公開の方法を探るものである。資料の公開は人文学を超えた多領域の知による活用を呼び、新しい知見は人々の楽しみをより豊かにすることにつながるであろう。
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