研究課題/領域番号 |
19H01235
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
海野 圭介 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (80346155)
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研究分担者 |
上杉 智英 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部美術室, 研究員 (50551884)
荒木 浩 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60193075)
箕浦 尚美 同朋大学, 文学部, 准教授 (70449362)
近本 謙介 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90278870)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 蔵書 / 真言密教 / 学問史 / 密教寺院 / 中世日本 / 知識 / 学問 |
研究開始時の研究の概要 |
南北朝時代の歴史を語る上で重要な拠点でもある真言宗御室派大本山天野山金剛寺(大阪府河内長野市)の塔頭で後村上天皇(1328-68)の行在所であった摩尼院(大阪府河内長野市)に伝来した資料群の悉皆調査を行い、それらと金剛寺本坊に蓄積された資料群と併せ見ることを通して、学問寺院としての金剛寺の歴史的展開と諸寺院の間の文化的ネットワーク構造の把握とそこに行われた学問と文芸の実態の解明を行う。
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研究実績の概要 |
本研究で提示した3点の研究課題における本年度の実績は下記の通りである。 1)摩尼院所蔵典籍・文書類の目録化及びその蔵書史的記述:摩尼院経蔵から搬出し、破損状態の確認と簡易クリーニングを行い、アーカイバルボックスに移した。資料の調査を行い、調査カードを作成した。全世界的疫病の流行により調査時期および参加人数が制限されたが、感染拡大に注意しつつ、実施可能な範囲で書誌的調査を行ない、本年度までに合計1766点のデータを採取した。 2)南河内地域の寺院ネットワークと知識流通の解明:調査によって見えてきた学問寺院としての金剛寺にとって重要な意味を持つ典籍群のうち、摩尼院伝来の貴重資料の輪読を原則毎月1回開催し、記載内容理解に努めた。また、研究報告等の成果公開方法についても検討を進めた。ネットワーク・知識流通の調査においては、既調査分の奥書・識語類の調査を通して、仁和寺との関係などの解明に及んだ。 3)摩尼院及び金剛寺聖教の調査と研究を起点とした寺院文化圏に関する国際共同研究:研究活動の国際化と研究視角の多様化に伴い、寺院文化圏を対象とした研究も在外研究者との協働による成果が従来以上に期待されるようになってきている。本年度は、日本の宗教思想の特質把握を目的とした「Sacred Secrets: Networks of Secret Knowledge in Japanese Religions」(カリフォルニア大学バークレー校)と題した国際会議において研究成果を報告し討議を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
摩尼院経蔵の調査は、全世界的疫病の流行により予定していた夏期・冬期の大規模調査の実施できず、当初の見込み点数の調査量に達していないが、データ採取のための撮影を先行させるなどの調査方法の見直しを行い、実物資料を対象としなければ採取できないデータ以外のデータ取得と整理を行った。 摩尼院及び金剛寺聖教の調査と研究を起点とした寺院文化圏に関する国際共同研究の観点からの国際ワークショップの企画については、カリフォルニア大学バークレー校との調整により規模を拡大した形での実施が可能となり、研究報告と討議を行った。
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今後の研究の推進方策 |
防疫対応の変化に対応し、長期休暇時期を中心に集中的に調査を進め、摩尼院所蔵資料全点の目録化を進める。
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