研究課題/領域番号 |
19H01238
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
篠崎 実 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40170881)
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研究分担者 |
土井 雅之 文教大学, 文学部, 准教授 (00614992)
中野 春夫 学習院大学, 文学部, 教授 (30198163)
丹羽 佐紀 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40244272)
岩田 美喜 立教大学, 文学部, 教授 (50361051)
末廣 幹 専修大学, 文学部, 教授 (70264570)
松岡 浩史 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (80780048)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | エリザベス朝演劇 / シェイクスピア / 大衆劇場 / 娯楽産業 / 見世物 / 大道芸 / バラッド / 大衆演劇 / 娯楽 / 商業演劇 / 熊いじめ |
研究開始時の研究の概要 |
シェイクスピア劇などエリザベス朝の戯曲に取りこまれている小唄の歌詞やダンスのト書き、大道芸、フェンシング試合(決闘)の場面、台詞に言及される熊いじめや売春業、飲食業、ギャンブル、「怪物」の見世物などに見られる、小唄や大道芸から売春、アルコール販売、見世物興行まで、初期近代英国で栄えた娯楽産業を、社会・文化的現象として、印刷文化の誕生、大都市ロンドンの肥大化、新大陸の発見などによるあらたな社会・文化的変化との関わりのなかで、それ自体同様な社会・文化的環境のなかで生まれたエリザベス朝の大衆演劇という娯楽文化を特徴づけるのどのような意味をもつのかを考える研究。
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研究成果の概要 |
シェイクスピア劇などエリザベス朝の戯曲に取りこまれている小唄の歌詞やダンスのト書き、大道芸、フェンシング試合(決闘)の場面、台詞に言及される熊いじめや売春業、飲食業、ギャンブル、「怪物」の見世物などに見られる、初期近代イングランドで栄えたさまざまな娯楽産業を、社会・文化的現象として、印刷文化の誕生、大都市ロンドンの肥大化、新大陸の発見などによるあらたな社会・文化的変化との関わりのなかで、それ自体同様な社会・文化的環境のなかで生まれたエリザベス朝の大衆演劇という娯楽文化を特徴づける研究で、各分野の娯楽の社会史的研究、その演劇的表象の分析、演劇産業の社会史的研究を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義の第一点は、近代初期の文化状況のなかで、劇場を取り巻く社会・文化史的な状況にに目配りを効かせたうえで、大衆的なものであることによってその実態に関する研究が手薄であった、劇のエピソードに現われたり、台詞のなかに言及されたりする、小唄やダンス、大道芸、フェンシングや動物いじめ、売春業、飲食業などの大衆娯楽的な要素の社会史的研究を行なったことである。 第二点として、エリザベス朝演劇とそうした大衆娯楽の関係について、劇作品をそれらの姿をとどめるものとしてだけでなく、同等の文化的産物として、他の娯楽文化の創出や形成に影響力を持つものとして捉えた点である。
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