研究課題/領域番号 |
19H01240
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 秀行 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (90230581)
|
研究分担者 |
宇沢 美子 (富島美子) 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 教授 (00164533)
牧野 理英 日本大学, 文理学部, 教授 (10459852)
巽 孝之 慶應義塾大学, 文学部(三田), 名誉教授 (30155098)
中地 幸 都留文科大学, 文学部, 教授 (50247087)
松永 京子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (50612529)
渡辺 真理香 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (60587616)
古木 圭子 奈良大学, 文学部, 教授 (80259738)
麻生 享志 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (80286434)
樋口 大祐 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (90324889)
ANTON ALINA 神戸大学, 人文学研究科, 特任講師 (50781746)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | 日系アメリカ文学 / アジア系アメリカ文学 / トランスボーダー性 / トランスナショナル / トランスカルチュラル / 翻訳 / 世界文学 / 比較文学 / アジア系トランスボーダー文学 / トランスボーダー日系文学 / 脱領域化 / トランスボーダー / グローバル日系文学 / トランス・ナショナル/カルチュアル / 日系文学 / トランスナショナリズム / トランスレーション / 惑星思考 / トランスボーダー日本文学 / グローバル日系英語文学 / トランスレーショナル日本文学 / トランスナショナル日系文学 |
研究開始時の研究の概要 |
「トランスボーダー日系文学」を次の三つのフェイズに分けて研究する。1)世界的規模で広がる日系人作家による英語文学「グローバル日系英語文学」、2)カズオ・イシグロなど日本生まれで国・言語の境界を超えて活躍する作家の「トランスナショナル日系文学」、3)村上春樹のように日本文学が英語翻訳を通して世界的に受容された「トランスレーショナル(翻訳媒介的)日本文学」。「トランスボーダー日系文学」という新たな研究基盤を構築し、その日本的「固有性」を評価しつつ、さらにそれを超える「世界文学」的普遍性を探求するため、国内外の研究者たちと連携し、グローバルな研究ネットワーク形成を図る。
|
研究成果の概要 |
従来、その国家・文化・言語的背景の違いゆえに、英米文学、日本文学、地域研究などの異なった学問分野において研究されてきた「トランスボーダー日系文学」を、1)「グローバル日系英語文学」、2)「トランスナショナル/トランスカルチュラル日系文学」、3)「トランスレーショナル(翻訳媒介的)日本文学」という新たな研究プラットフォームを構築し、「トランスボーダー日系文学」の日本的「固有性」を評価しつつ、さらにそれを超える「世界文学」としての「普遍性」を探求するため、国内の関連する研究者を組織化し、海外研究者たちと連携し、グローバルな研究ネットワークの基盤を構築した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究プロジェクトの成果として、国際フォーラム「アジア系(アメリカ)文学を世界文学の枠組で再配置する』(2019年9月)を開催し、研究図書『アジア系トランスボーダー文学―アジア系アメリカ文学研究の新地平』(小鳥遊書房, 2021)を刊行したほか、各メンバーが国内外に積極的発信したことによって、これまでの「国民国家」を主軸とした各国文学研究の境界を越えて、よりグローバルに展開することで、「人文学の危機」と言われている昨今の日本の学界において、かつてのプレゼンスを失いつつあるように思われる文学研究(特に英米文学研究)の可能性を広げ、人文学の中心を成す文学研究の社会的意義・意味を社会に発信できた。
|