研究課題/領域番号 |
19H01244
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
西岡 あかね (秋元あかね) 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30552335)
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研究分担者 |
前田 和泉 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70556216)
山口 庸子 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (00273201)
小久保 真理江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (00815277)
横田 さやか 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (00833740)
香川 檀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (10386352)
河村 彩 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 助教 (20580707)
田村 和彦 関西学院大学, 国際学部, 名誉教授 (50117719)
沼野 恭子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60536142)
小松原 由理 上智大学, 文学部, 教授 (70521904)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | アヴァンギャルド / ジェンダー / 比較文学 / ドイツ文学 / ロシア文学 / イタリア文学 / 美術史 / 舞踊学 / 舞踊研究 / アヴァンギャルド研究 / ヨーロッパ文学 / ヨーロッパ文化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はアヴァンギャルド運動の中で生み出された、ジェンダーに関する言説や表象を扱う。しかし、その目的は単に表面に現れたジェンダー的テーマを論じるに止まらない。むしろジェンダー的なものが現れていない言説や表象であっても、それをジェンダー視点から分析することで、性や身体、芸術に関わる、アヴァンギャルドに特有の「ジェンダー化」された思考やイメージをあぶりだすことに重点を置いている。 すなわち本研究は、まず第一に、ジェンダーの視点からアヴァンギャルド研究の領域に新たな視座を提供するものだが、同時に、芸術・文化領域におけるジェンダーの問題を包括的に考察するための理論的基盤を築くことも目標としている。
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研究成果の概要 |
本研究は、アヴァンギャルドの言説や表象を、従来の研究が注目してこなかったジェンダー視点から分析することで、アヴァンギャルドの芸術実践の諸相を再検討することを目指していた。研究過程では以下の成果が得られた。①個別研究:雑誌論文28件、学会発表38件、図書6点。②共同研究:講演会・研究会5件、グループ発表・シンポジウム6件、シンポジウムの論集1件(オンライン出版)。③本研究の成果を広く発信するための場としてホームページを作成。その他、女性アヴァンギャルドのアンソロジー出版を期間中に企画し、その第一弾が2023年11月に出版される予定。また、本研究のまとめとなる論集の出版計画も現在進行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来周辺的に扱われてきたジェンダーの問題をアヴァンギャルドの文学・芸術的営為の本質的要素と見なして研究の中心に据えた画期的なプロジェクトであり、多言語地域の研究スタッフを結集させた学際的研究体制を取ることで、アヴァンギャルド研究に新しい研究視座を提供することに成功した。また、現代の文学・芸術においてジェンダーの問題への関心が高まっていることを考慮して、愛知芸術文化センターとコラボレーションする形で連続シンポジウム開催し、研究成果を広く一般に公開するアウトリーチ活動も行い、大きな反響を得た。さらに、若手女性研究者が本研究に多数参加していたことも、本研究の社会的意義として強調したい。
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