研究課題/領域番号 |
19H01245
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
重見 晋也 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40303573)
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研究分担者 |
間瀬 幸江 宮城学院女子大学, 一般教育部, 准教授 (20339724)
永田 道弘 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50513743)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | ドイツ占領下フランス / 文芸誌 / 検閲制度 / アーカイブス / ヴィシー政権 / ジャン・ジロドゥ / ドイツ占領下フランス文芸誌 / ドイツ占領下フランス映画 / ドイツ占領下フランス演劇 / アーカイブ |
研究開始時の研究の概要 |
2015年末のフランスにおける大統領令によってヴィシー政権やドイツ占領時代の行政文書の閲覧が一般に公開されたことを背景に、本研究計画は当時のフランス南部において発行されていた定期刊行物に掲載されている文学・演劇・映画といった異なるジャンルに関するテクストを研究対象として取り上げ、それらのテクストが検閲制度などの社会的制約を生成、流通、受容のそれぞれの段階でどのように受けていたかを、公立・私立を問わずフランス各地にあるアーカイブで収集する資料との比較作業を通じて明らかにすることを目指すものである。
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研究実績の概要 |
本研究計画は当時のフランス南部において発行されていた定期刊行物に掲載されている文学・演劇・映画といった異なるジャンルに関するテクストを研究対象として取り上げ、それらのテクストが検閲制度などの社会的制約を生成、流通、受容のそれぞれの段階でどのように受けていたかを、公立・私立を問わずフランス各地にあるアーカイブで収集する資料との比較作業を通じて明らかにすることを目指すものである。 2021年度はコロナ禍により研究計画を2022年度にまで繰下げて実行した。 2022年6月26日にアトリエ・シネマトグラフィックとしてハイブリット方式により研究集会『Cinema et Guerre』を開催した。研究チームからは研究分担者の永田が"Cinema policier sous l'Occupation "と題して発表した。また、コランタン・ピータース先生(愛知大学)を招き、"S'exprimer sous l'occupation. Analyse de l'Assassin habite au 21 de H.-G. Clouzot "と題して発表を行なった。いずれも第二次世界大戦時のフランス映画における検閲の実態に迫る分析であり、活発な質疑応答もあり、本研究計画の推進に重要な取り組みとなったと考えている。 また、2022年12月には研究報告書 La Censure et les periodiques sous l’Occupation allemande dans le sud de la France を発行した。同報告書には、2020年3月開催予定だった国際研究集会の原稿6篇に加えて、2020年度の研究実績となったアニック・ジョエル教授のオンライン講演会の原稿、それに前述したピータース先生の原稿に、研究代表者重見の論考を加え、すべてがフランス語による報告書となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究計画の3年目にあたる2021年度の当初計画では、研究グループはアーカイブ調査前の事前準備を行ったうえで、2021年11月までに研究代表者及び分担者の各々がフランスに渡航して、マルセイユ行政文書館を始めとする文書館にて資料調査を行うことになっていた。それと合わせて研究代表者はエクス=マルセイユ大学およびトゥーロン大学にて研究者と打ち合わせを実施することになっていた。また、フランスでの調査の結果を受けて、国内にてアーカイブ調査で収集した資料の整理と分析を行ったうえで、2022年3月までに2021年度の研究成果をとりまとめることを予定していた。しかし、2022年1月までに、新型コロナウィルスの影響により、予定していたフランスでの資料調査ができないことが判明した。そのため、調整の結果、2023年3月まで予定を延期する必要が生じた。以上により、現在までの進捗状況としては「3)やや遅れている」と判断している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究計画の最終年度である2022年秋からは、フランスに渡航をする際に設けられていたさまざまな制約が緩和された結果、新型コロナウィルスが本研究計画に与える影響も小さくなった。実際に研究代表者は2022年9月と2023年2月に渡仏してポーの文書資料館にて資料収集を再開している。今後の研究の推進方策としては、新型コロナウィルスの影響下にあったために当初の計画では研究実施期間である4年間に4回以上実施する計画であったフランスに渡航して実施する研究活動、すなわち行政文書館や図書館で行う予定だった資料の調査・収集及びフランスからの研究者を招聘して予定していた研究会や講演会の開催計画について優先的に実施する予定である。具体的には、当初より予定していた計画にしたがい、2023年10月下旬にフランス人研究者を招聘して研究会および講演会を開催する計画となっている。
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