研究課題/領域番号 |
19H01246
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
一丸 禎子 学習院大学, 文学部, 講師 (80567313)
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研究分担者 |
松村 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00229535)
志々見 剛 学習院大学, 文学部, 准教授 (40738069)
Patrick Rebollar 南山大学, 外国語学部, 教授 (50329744)
Mare Thierry 学習院大学, 文学部, 教授 (60188654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | マザリナード / mazarinades / フロンドの乱 / フランス史 / デジタル化 / コーパス / 日仏共同研究 / 学際的 / フランス文学 / フランス近代史 / 17世紀 / デジタル人文学 / 電子コーパス / 知の集積 / デジタルヒューマニティーズ / オンライン電子コーパス / 17世紀フランス / 印刷術 / 文学 / 歴史 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、人文科学の資料体は紙から電子媒体に移りつつあり、それに伴って研究者の振るまいも閲覧方法にとどまらず、知の集積から情報交換まで多様に変化している。この変化を知的創造の発展に結びつけるべく、この環境に適応した新しい研究体制を考案すべきときが来ている。 本研究ではデジタル化した17世紀フランスの文献マザリナード文書の言語コーパスを中心に、上述のような研究環境の要請に応えるべく国際的使用に耐える学術基盤情報の構築を日本から発信し、デジタル人文学へのパラダイムシフトに貢献するものである。 このパラダイムシフトは同時に知を研究者集団から解放し、より一般の人にも身近なものにする方向へとむかうだろう。
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研究成果の概要 |
マザリナード文書とはフランス17世紀におけるフロンドの乱(1648-1653)の間に流通し、世論の形成に関わった政治的文書である。本研究は現存する6000種類の文書のデジタル化を最終目標とし、順次文書数を増やしながら、語彙検索可能なオンライン・コーパスmazarinades.orgと研究用プラットフォームを運営するものである。昨今ではデジタル化される資料が増加し、それを利用可能な状態に保つには定期的なメンテナンスが必要とされるのだが、現実には管理が難しく、せっかく作ったものが使えない状態になっていることも多い。本研究はそうした学術基盤情報の持続可能性を実現するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの社会はますます情報のデジタル化が進み、学術研究もその環境に適応していく必要がある。本研究は日本から発信され、日仏共同で展開されている17世紀フランスの歴史的資料をデジタル化し、学術基盤情報をインターネット上のインフラとして構築するものだが、その過程で得られた知見は単一の研究分野にとどまらず、特に研究用プラットフォームの運営と維持管理の方法は今後の学術共同体のあり方を考えるための示唆に富むものである。また、マザリナード文書研究は資料体の性質から、研究には学際的な研究者の交流がかかせず、インターネット上での本研究のプラットフォーム運営は新しい学術共同体のモデルを提供するものである。
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