研究課題/領域番号 |
19H01249
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
細田 和江 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (80779570)
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研究分担者 |
宮下 遼 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (00736069)
富田 広樹 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (00757495)
小久保 真理江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (00815277)
鵜戸 聡 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (70713981)
奥 彩子 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (90513169)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 地中海 / 言語 / 風景 / 古代ギリシャ / 地域文学 / 比較文学 / 多言語 / 国民文学 / 風土 / 地中海文学 / 多言語主義 / イスラーム / オリエンタリズム / 移動 / 観念的 / 文化混淆 / 世界文学 / 境界 / 多文化 / オスマン朝 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題「脱中心的多言語領域としての「地中海文学」の構築」は、21世紀以降の「世界文学」が西洋中心主義からの脱却を唱道しながらも、その桎梏を逃れていないという問題意識のもと、狭すぎる国民文学と広すぎる世界文学の中間域としての現代における「地中海文学」を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、21世紀以降の「世界文学」が西洋中心主義からの脱却を唱道しながらも、その桎梏を逃れていないという問題意識のもと、狭すぎる国民文学と広すぎる世界文学の中間域として「地中海文学」を構築する試みであった。アジア、アフリカ、ヨーロッパ地域の交差する空間として、近代以降に用いられることの少なかった「地中海」の枠組みを近現代文学に適用することで、多言語、多地域を横断する文学批評の新たな見取り図を示すことを目的とし、海外調査、研究会などで考察を深めた。最終的には対訳詩集を作成し、地中海沿岸地域の言語とそれぞれの詩のモチーフを比較することによって、地域間のゆるやかなつながりを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南部を含めた地中海地域を中心とする近現代文学に着目した本研究は世界初といってよい。本研究では、地中海の一体性と多様性といった問題は、国民国家と言語の緊密さと緊張が生まれる近現代文学において表現されてきたのではないかという問いについて、地中海を北西部(ヨーロッパ)だけではなく、東南地域(中東・北アフリカ)を包含した一つの地域として捉えなおし、そのなかでの有機的連関に着目して議論を進めた。そうして浮かび上がってきた共通点(古代ギリシャの伝統)や相違点、多言語性や表象される風景を対訳詩集としてまとめることによって、「地中海文学」の枠組みを可視化した。
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