研究課題/領域番号 |
19H01270
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
渡部 倫子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30379870)
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研究分担者 |
松下 達彦 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00255259)
坂野 永理 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 特命教授 (30271406)
畑佐 由紀子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (40457271)
本間 宏利 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (80249721)
奥野 由紀子 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (80361880)
金 愛蘭 日本大学, 文理学部, 准教授 (90466227)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | アセスメント / アカデミック日本語 / CLIL / 読みの流暢さ / コーパス / テスト問題自動生成 / 自律学習 / 留学生教育 / 音声コーパス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、外国人留学生(成人学習者)のアカデミック日本語能力の学習・評価に焦点をあて、これまでに開発したアセスメントツールを運用し、その妥当性と効果を検証することを目的とする。対象を外国人留学生としたのは、留学生30万人計画によって、留学生人口の増加が見込まれるからである。中でも近年、より優秀な人材(大学院生)を確保するため、短期留学生の受け入れプログラムが充実しつつある。滞日期間が短いがゆえに、より効率的なアカデミック日本語能力の学習・評価に対するニーズが高まっている。本研究により開発したアセスメントツールは、日本語研修のクラス分けテストや自習教材として活用することが可能である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,アカデミック日本語能力のアセスメントツールを運用し,その妥当性と効果を検証することであった。アセスメントツール(読みの流暢さ測定ツール,スピーキング能力の評価尺度,CLIL評価ツール等)を改善するため,国内外の教育機関,様々な背景を持つ教員と日本語学習者を対象に,妥当性検証のための調査・実験を主にオンラインで実施した。また,アセスメント開発や留学生教育のために活用可能なコーパスやシステム(学習者発音コーパス,日本語語彙特性対応型穴埋めテスト作成器JACKET,漢字問題作成支援システム等)の開発・出版も行った。以上の研究成果は,国内外の学会や学術誌で進捗を報告することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)本研究で開発・検討されたアカデミック日本語能力のアセスメントツールにより,学習としての日本語アセスメントの実施を支援することができる。(2)アセスメントツールの妥当性検証により,アカデミック日本語能力の構成概念の一部が解明された。また,本ツールは,評価研究の実験・調査に必要なマテリアルとして活用することが出来る。(3)学習としてのアセスメントを実現するためのマニュアルを作成することにより,教師の評価リテラシーや指導技術の向上に貢献することができた。また,テスト問題の自動生成に関する研究成果は,生成AIを効率よく使用するためのプロンプト作成への応用が期待できる。
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