研究課題/領域番号 |
19H01276
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
河合 靖 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 特任教授 (60271699)
|
研究分担者 |
大友 瑠璃子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (10815939)
佐野 愛子 立命館大学, 文学部, 教授 (20738356)
小林 由子 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (30250517)
酒井 優子 東海大学, 国際文化学部, 教授 (40780218)
飯田 真紀 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (50401427)
三ツ木 真実 小樽商科大学, 言語センター, 准教授 (80782458)
山田 智久 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (90549148)
杉江 聡子 札幌国際大学, 観光学部, 准教授 (90795048)
横山 吉樹 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70254711)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
|
キーワード | 多層言語環境社会 / トランスランゲージング / 言語混交会話方略 / 母語話者評価 / 第二言語話者像 / タンデムラーニング / 多層言語環境 / タンデム学習 / タンデム・ラーニング / 会話方略 / コードスィッチング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,第二言語習得の目標モデルをモノリンガル話者から第二言語話者に変更する方向へ向けた基礎研究である。日本語と英語を第二言語として話す話者の,文末表現,聞き手反応,意味交渉など会話方略のコード・スイッチングについて考察し,さらにそうした言語の混合使用への評価を,評価者の属性の違いにより比較して,将来の多層言語環境化した日本社会における第二言語話者像がどのように変化するか示唆する
|
研究成果の概要 |
世界的規模の多層言語環境化で、場面・状況に応じて言語資源を選ぶ複言語主義的言語運用(トランスランゲージング)が求められるが、二言語併用の実態やそれへの反応に関する研究は限定的である。本研究では、トランスリンガル文学、言文不一致言語、言語簡略化、教室内言語活動、高度バイリンガル動画などでの言語運用を考察し、また、トランスランゲージングに対する第二言語学習者の反応を調査した。さらに、そうした言語経験の活用を英語教育・中国語教育を事例に検討した。共同体構成員の多様化や教室内言語活動の進化に伴い、トランランゲージングの拡大と受容的傾向が見られるが、モノリンガル母語話者規範への偏向もまだ根強く存在する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、トランスランゲージング(TL)活用による批判的思考力や内的思考の発達(佐野、2024)、言文不一致言語の学習でのTLテキスト活用(飯田、2024)、言語簡略化と国際語としてのディスコースの結びつき(大友、2024)、協働学習での自発的なTL(酒井、2024)、国際共修授業参加と自己認識の変容(三ツ木、2024)、AI支援によるプロジェクト型外国語学習とICT技能への認知的変容(杉江、2024)、高度バイリンガルのTLの特徴と日本人英語学習者が感じる違和感(河合・山田・小林、2024)などの気づきを得た。社会的意義としては、TLへの知見が仲介者資質検討の手がかりとなると考える。
|