研究課題/領域番号 |
19H01279
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中村 智栄 早稲田大学, 国際学術院, 准教授(テニュアトラック) (30726823)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | プロソディー / 第二言語理解 / 予測的文処理 / 言語間比較 / 信頼性に基づく情報処理適応 / 統語的曖昧性 / 言語処理 / 信頼性の操作 / 第二言語習得 / 文処理 / 心理言語学 / 学習 / アイトラッキング / プロソディ / 潜在的学習 / 視線計測 / 計算言語学 / 音声 / 文理解 / 統語分析 / 眼球運動計測 / 第二言語 / 適応的文処理 / 視覚世界パラダイム / 音声文 / 文理解モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は, 第二言語学習者が言語情報に対して持つ統計的推論能力と予測的文処理プロセスに焦点を当て, 第二言語の理解において音声のプロソディー情報に含まれる多様性を聞き手がどう考慮し, 情報の信頼性(reliability)にどう適応しながら文理解を行うかを明らかにする. これにより, 第二言語の文処理にプロソディー情報が予測的に使われるかを調べるとともに, 予測した情報と実際のインプットの差によって生じるエラーから引き起こされる潜在的学習(error-based learning)がプロソディー情報のreliabilityへの適応にどう影響を与えるかを分析することで適応的な言語処理を引き起こす要因の解明にあたる.
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研究成果の概要 |
この研究プロジェクトでは、プロソディー情報が第二言語習得者の文理解における予測的文処理にどのように寄与するかを調査した。具体的には、異なる母語(日本語・フランス語)を持つ英語学習者を対象に、プロソディーの信頼性が文理解のプロセスにどう影響するかを評価した。実験により、プロソディーの変化が予測的文理解に有効であること、また、その信頼性に基づいて情報処理が調整されることが明らかになった。さらに、母語と第二言語の経験がどのように言語処理戦略に影響を及ぼすかも探求し、言語間の違いと学習者の言語処理能力に新たな洞察を提供した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、第二言語学習者がプロソディー情報をどのように処理し、理解するかを明らかにした点で学術的意義が大きい。特に、プロソディーの信頼性が文理解プロセスに及ぼす影響を検証することで、言語理解の予測的メカニズムの理解を深めた。社会的には、多言語社会におけるコミュニケーションの質を向上させるための教育やトレーニングプログラムの開発に寄与する可能性があり、言語学習者がより効果的に第二言語を習得するための支援に役立つ知見を提供した。
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