研究課題/領域番号 |
19H01292
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
門田 修平 関西学院大学, 法学部, 教授 (20191984)
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研究分担者 |
Jeong Hyeonjeong 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (60549054)
梶浦 眞由美 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (70849025)
中野 陽子 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20380298)
川崎 眞理子 かなざわ食マネジメント専門職大学, フードサービスマネジメント学部, 教授 (30779989)
中西 弘 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (10582918)
風井 浩志 関西学院大学, 工学部, 研究員 (80388719)
長谷 尚弥 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50309407)
氏木 道人 関西学院大学, 生命環境学部, 教授 (20369680)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | シャドーイング / 顔動画 / fMRI / ワーキングメモリ / メタ認知活動 / リスニング / 第二言語習得 / 英語コミュニケーション能力 / 刺激再生法 / 近赤外分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
シャドーイング学習には、第二言語習得に不可欠なメタ認知的モニタリングを促進する効果が仮定できる。この効果を、音声を聞いて意味を理解するリスニングと比較・対照することを通して、①学習者のシャドーイング時のメタ認知的活動(モニタリングおよびコントロール)が、リスニング時と比べて高まるのかどうかについて、特に、大脳前頭前野の活動(血中Hb濃度)を近赤外分光法(NIRS)によって検証し、②シャドーイング及びリスニング後に刺激再生法インタビュー(stimulated recall interview)を実施して、学習者の意識的な内省を指標としたメタ認知的活動の質的分析を行おうとするものである。
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研究成果の概要 |
英語など外国語のモデル音声を聞きながら、ほぼ同時に影のように追従して復唱するのが、シャドーイング学習である。この学習法において、音声だけでなく英語母語話者の顔動画とともに英語音声を提示したシャドーイングの効果を、リスニングの場合と比較しつつ、シャドーイングのパフォーマンス行動データおよびfMRIデータの収集を行った。その結果、(1)シャドーイング再生率が、顔動画条件で有意に高くなること、(2)fMRIデータ分析では、顔動画条件で、左下前頭回(ブローカ野)、左前運動野、左縁上回といった「中核的な音声言語処理脳領域」の活動が、一層活発になることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでシャドーイングの学習法は、学習者のワーキングメモリ、特にその実行機能を中心とする認知システムを鍛え、その上で英語のリスニング力からスピーキング力までを向上させる自己完結型のプラクティスであると捉えられてきた。それに対して、他者との相互交流のためのコミュニケーションである「やりとり」の能力を伸ばすには、目の前の教師や他の学習者の発話音声をもとに、対面で実施する対話型のシャドーイングの方法が効果的であると考えられる。この対話型のシャドーイング・プラクティス開発の第一歩として、話し手の顔動画とともに英語音声を提示したシャドーイングの学習効果を査定したことは意義深い研究成果であると言える。
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