研究課題/領域番号 |
19H01294
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
島田 竜登 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80435106)
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研究分担者 |
彭 浩 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80779372)
守川 知子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00431297)
鈴木 英明 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 准教授 (80626317)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 海域アジア史 / グローバル・ヒストリー / 貿易ネットワーク / 港市 / 後背地 / 季節変動 / 自然環境 / 長期の18世紀 / アジア経済史 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル・ヒストリー研究を実証面のレベルで質的向上を図る分析視角を開発するため、近世海域アジアの港市のネットワーク分析を事例研究として行う。特に季節変動という自然環境面に着目し、季節変動が人々の生活に与えた影響の大きい東アジアから東アフリカまでの海域アジア全体の分析を行う。港市間や港市と後背地とのネットワーク関係、港市の都市生活について、それらの季節変動性を明らかにし、「長期の18世紀」に海域アジアで世界的連鎖の下に生じた社会変化を分析する。その過程で、自然環境と社会変化との関係性分析、さらに、その世界的連鎖を統合分析するための方法論を一般化させ、グローバル・ヒストリー研究の深化に役立てる。
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研究成果の概要 |
グローバル・ヒストリー研究的関心に基づき、近世海域アジアの港市のネットワーク分析を特に季節変動という自然環境面に着目した事例研究として実施した。港市間や港市と後背地とのネットワーク関係、港市の都市生活について、それらの季節変動性を明らかにし、17世紀半ばから19世紀半ばにかけて、海域アジアで世界的連鎖の下に生じた社会変化を分析した。また、「長期の18世紀」という新たな概念を創出し、近世グローバル・ヒストリー研究の発展の一助とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、グローバル・ヒストリー研究の必要性が強く喚起されているが、空中戦のごとき実証性に乏しい議論が数多くなされている。それに対して、本課題研究では、海上貿易のネットワークについて季節変動性を考慮に入れて実証面を重視するグローバル・ヒストリーの方法を開発することを目的として近世アジアの海域ネットワーク分析を実施した。これは実証面のレベルでグローバル・ヒストリー研究の質的向上に寄与するものである。
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