研究課題/領域番号 |
19H01307
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
池内 敏 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90240861)
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研究分担者 |
片山 まび 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (80393312)
程 永超 東北大学, 東北アジア研究センター, 准教授 (80823103)
石田 徹 島根県立大学, 国際関係学部, 准教授 (90386524)
酒井 雅代 大妻女子大学, 比較文化学部, 講師 (30827655)
古川 祐貴 弘前大学, 人文社会科学部, 助教 (00784860)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 朝鮮通信使 / 訳官使 / 近世 / 東アジア / 国際秩序 / 対馬藩 / 日朝関係史 / 対外交渉史 / 朝鮮信使 / 日韓関係史 / 文化交流 / 外交 / 交流 / 近世対外関係史 / 東アジア国際秩序 |
研究開始時の研究の概要 |
17-19世紀の日朝関係史を再検討する。その上に立って当該期の東アジア国際秩序の枠組みや構造に関わる旧来の理解を再検討し、新たな枠組みの提示を試みる。 そのために、これまで十分に活用されてこなかった対馬藩政史料等の歴史資料をきちんと読み込むとともに関連する図像・画像に含まれる文字情報をも精査する。 また、本研究の進行に際しては日本・韓国・中国および台湾の若手研究者たちと研究交流集会・シンポジウムをともにし、次世代の研究発展に資するよう努める。
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研究成果の概要 |
対馬藩政史料を中心に近世東アジア国際秩序を再検討しうる史実の選択と再構成に努めた。文献史料の精査を基盤に据えつつも、考古学や美術史学の手法に熟練したメンバーを追加招することで研究の深化をはかった。科研メンバーによる研究会を組織し、科研独自の学術誌を研究期間中に7冊刊行し、本科研による研究活動の具体的成果を速やかに発信した。17-19世紀東アジア国際秩序を再構成して新たな枠組み提示へ向けて一歩を進めることとなった。なお、本科研では東アジアをまたいで若手研究者の研究交流と発表の機会を作るよう努めてきたが、コロナ感染症拡大状況の中では必ずしもこの活動は十分には行いきれなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
もっぱら朝鮮通信使を分析することを通じて構想されてきた近世東アジア国際秩序の構造的理解に対して、本研究では従来は精細な研究がほとんどなされてこなかった訳官使に注目して朝鮮通信使と訳官使を対比的に検討を進めながら近世東アジア国際秩序の再構成を展望できるような研究の蓄積がなされたことと思う。さらに、日本・朝鮮関係の背後にある中国(明・清)の存在を従来以上に意識的に追究すること、文献史学で明らかにされた史実を考古学的・美術史学的な手法によって明らかにされた史実とつきあわせながら、歴史空間の重層的なありさまを再現すべきこと、北方史への視座の展開が重要であることを新たな研究展望として得ることとなった。
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