研究課題/領域番号 |
19H01308
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
宇佐美 英機 滋賀大学, 経済学部, 名誉教授 (60273398)
|
研究分担者 |
伊藤 博之 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (20242969)
井澤 龍 東京都立大学, 経営学研究科, 准教授 (30761225)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
|
キーワード | 伊藤忠兵衛家文書 / 丸紅株式会社史資料 / 伊藤忠商事史資料 / ビジネスアーカイブズ / 初代伊藤忠兵衛 / 3M / DEC / デュポン / 英国ビジネス・アーカイブズ / 米国企業資料 / 英国企業資料 / 伊藤忠兵衛家事業経営 / 伊藤忠商事 / 丸紅 / 伊藤忠兵衛家 / 伊藤長兵衛家 / 企業資料の分類 / 伊藤長兵衛家文書 / サンフランシスコ邦字新聞 / 企業史料 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では創業から現在にいたる期間の史料を伝来させている商家・企業、具体的には、伊藤忠兵衛家・長兵衛家とその事業承継企業である伊藤忠商事・丸紅が所蔵してきた史資料を整理・分類し、滋賀大学経済学部附属史料館において一般公開に供することを第一義的目的としている。これらの史資料は総数約7万点と推測され、ほとんどが学界未知のものである。現時点では伊藤長兵衛家と伊藤忠商事史資料、双方で約1万点の公開を行っているが、本研究期間内には丸紅株式会社史資料の公開(約7千点と推測)を実現し、「伊藤忠兵衛家文書」は総点数の確定を目指す。また、商家・企業資料の分類・保管方法について比較研究を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、滋賀大学経済学部附属史料館に保管されている伊藤忠兵衛家事業経営関係文書の整理・目録作成を行い一般公開に供すること、および原文書を用いて企業資料の分類方法や保存・公開方法を、英米の事例と比較検討することを目的とした。 上記の史料館に保管されている文書のうち、①丸紅株式会社史資料は全点の点検作業を終え、史料分類の一次案を作成できた。②伊藤忠兵衛家文書も全点の9割方原本照合を終え、最終チェックと史料分類作業に取りかかれる直前までの作業を終えた。③英米の企業資料の保存・公開方法については、米国の3M・DEC・デュポン社の事例、英国のビジネス・アーカイブズの事例を検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
伊藤忠兵衛家文書・伊藤忠商事史資料・丸紅株式会社史資料は、総合商社伊藤忠商事・丸紅の創業家による事業経営の実態と現在の伊藤忠商事・丸紅が1949年に発足し、総合商社化するまでの経営の実態を明らかにできる史料群である。とりわけ伊藤忠兵衛家文書は存在すら知られていなかった。従来の研究は、ほとんど両社の社史に依拠して論じられており、ごく少数の社内資料を用いただけであった。 しかし、伊藤忠兵衛家文書は5万点超の学界未知の原文書であり、上記の文書群が公開され利用に供されるならば、個人商店から法人化、経営の分離・統合、合併など経営の沿革史を明らかにでき、学術的・社会的に画期的な意義を有している。
|