研究課題/領域番号 |
19H01330
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤川 隆男 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (70199305)
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研究分担者 |
中村 武司 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (70533470)
チョ シンキ 京都大学, 情報学研究科, 特定准教授 (70784891)
梶原 智之 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 助教 (70824960)
長原 一 大阪大学, データビリティフロンティア機構, 教授 (80362648)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | パブリック・ミーティング / 公共圏 / オーストラリア史 / 自然言語処理 / 世論形成 / 社会運動 / 新聞 / 長期構造 / 公開集会 / デジタル・ヒストリー / 民主主義 / 世論 / Trove / 市民的公共圏 |
研究開始時の研究の概要 |
公開集会は、C.ティリーらによって市民的公共圏誕生の鍵であり、19世紀西欧の世論形成の主柱だとされたが、歴史的なシステムとしての分析は十分とは言えない。本研究は、オーストラリアの新聞データベース上のすべての公開集会の資料を使い、情報系研究者と連携し、データを集積・分析して、1838-1954の世論形成の構造を、オーストラリア全国に関して長期的に解明する。これによって、公開集会の実際の姿や、世論形成とその社会ネットワークの実態を明らかにする。また、本研究はデジタル・ヒストリーの最先端に立ち、この研究手法を応用すれば、検証できる資料の量(ビッグデータ)を幾何級数的に増大できる可能性が開かれる。
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研究成果の概要 |
本研究は、オーストラリアの主要な歴史的新聞を網羅したデータベース、Troveの新聞データベースを用いて、1803-1954年間のパブリック・ミーティングに関する広告と記事を抽出し、オーストラリアにおける世論形成の構造の変動と公共圏の構造変化を解明した。データ抽出のためには自然言語処理の技術を使用し、広告の画像データであるPDFファイルから必要なデータを抽出し、パブリック・ミーティングの開催数、開催日時・曜日、開催場所、目的、開催要請者、招集者、招集された人間などの変化を、時系列にしたがって明らかにし、その構造変化を示した。新聞記事からも情報を抽出したが、こちらは件数が7千件と十分ではなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、パブリック・ミーティングによる歴史的な世論形成の在り方を、自然言語処理の方法を用いることで、歴史的な新聞データベースから抽出したデータに基づいて分析したものである。構造化されていPDFファイルから大量のデータを自然言語処理により抽出するという方法は、多くの分野でも応用可能な斬新な方法である点がまず第1の重要な意義である。第2の意義は、大規模なものとしては、これまでチャールズ・ティリーによる研究しか存在しなかった歴史的な公共圏や世論形成の数量的研究を、長期にわたって、数量的に明らかにしたところが画期的であると言えるであろう。
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