研究課題/領域番号 |
19H01367
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館 |
研究代表者 |
宮崎 幹子 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (50290929)
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研究分担者 |
谷口 耕生 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (80343002)
野尻 忠 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (10372179)
山口 隆介 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 主任研究員 (10623556)
堀内 しきぶ 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 専門職 (30902887)
冨坂 賢 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 上席研究員 (40415617)
田良島 哲 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 研究員 (60370996)
恵美 千鶴子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (60566123)
樋笠 逸人 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (70866384)
内藤 航 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (20894661)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 文化財保護 / 帝国博物館 / 帝国奈良博物館 / 仏教美術 / 古社寺保存法 / 博覧会 / 廃仏毀釈 / 近代 / 文化財保護法制 / 美術史 / 吉野 / 仏像 / 神仏分離 / 明治時代 / 近代建築 / 設計図 / 工事録 / 博物館史 / 奈良国立博物館 / 東京国立博物館 / 文化財写真 / 国宝保存法 / 文化財保護法 / 歴史資料 / 古写真 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の文化財保護法制は、明治時代初頭に基礎が築かれ、制定から150年近くが経過した。しかし、その歴史的意義や変遷の過程は充分に顧みられてこなかった。特に明治22年に設置された帝国博物館と同30年制定の古社寺保存法は、宝物の寄託や修理などに関して密接な関係が認められるが、それについて議論がつくされているとはいい難い。そこで本研究では、奈良国立博物館が保有する史料の整理と目録作成、翻刻をおこない、社寺からの文化財の移動の詳細を明らかにする。そしてこれを方法として、文化財保護法制と帝国博物館成立の様相、なかでも近代的な文化財保存概念の確立過程の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
奈良国立博物館が保管する館史資料の整理と目録作成、翻刻を継続し、帝国奈良博物館の開館以降に社寺から受け入れた寄託品や展示内容、展覧会等について精査した(通年)。 2022年度は次の研究をおこなった。近代における文化財の記録として重要な資料である紙焼き古写真について、デジタル化をおこない活用をはかった(9月)。アメリカのハーバード大学美術館、フィラデルフィア美術館において、近代に海外へ渡った日本古美術の実査と、その伝来、受容に関する調査をおこなった。さらに、ハーバード大学ホートンライブラリー所蔵のフェノロサ資料を調査し、明治時代の京都・奈良古美術調査の実態、寺院からの仏教美術の譲渡、ならびに帝国博物館設置に関して、新たな知見を得た(2月) 2023年度は次の研究をおこなった。函館市中央図書館において、明治時代の興福寺において撮影された古写真と関連するとみられる台紙装古写真の調査をおこなった。東京の個人宅にて、近代の古美術収集家原三渓に関連する資料の調査をおこなった(7月)。フランスのギメ東洋美術館、イギリスの大英博物館において、近代に内外の古美術収集家を介して海外に渡った奈良に由来する古美術(伎楽面、法隆寺金堂壁画模写)を実査し、それらの伝来に関する資料を調査した。特に赤外線カメラをもちいた光学調査を通じて、伎楽面の作者について新たな知見を得た。 この他、関連する展覧会―「博覧-近代京都の集め見せる力-」(龍谷ミュージアム 2022年10月)、「明治近代日本の視覚開化」(愛知県美術館 2023年5月)、「幻の愛知県博物館」(同前 8月)、「万博と仏教―オリエンタリズムか、それとも祈りか」(高島屋史料館 12月)―において、近代における博覧会の誕生と展開、博物館の濫觴、社会における美術やそのイメージの受容に関する調査と情報収集を幅広くおこなった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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