• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アジアリンクの拡大からみた現代オーストラリアの産業多様化

研究課題

研究課題/領域番号 19H01379
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04020:人文地理学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

堤 純  筑波大学, 生命環境系, 教授 (90281766)

研究分担者 阿部 亮吾  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10509144)
葉 せいい  茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (30242332)
大呂 興平  大分大学, 経済学部, 教授 (50370622)
松井 圭介  筑波大学, 生命環境系, 教授 (60302353)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
キーワードアジアリンク / 産業多様化 / 高級食材 / サービス貿易 / オーストラリア
研究開始時の研究の概要

アジアリンクの拡大・変容からみると,鉱物資源の輸出に過度に依存してきたモノカルチャー的な色彩の濃かったオーストラリアの産業は,質的な変化によって多様化の傾向が顕著にみられる。本研究は,現代オーストラリアで鮮明になりつつある産業の多様化に着目し,それらを単なるオーストラリアのローカルな事例研究に留めるのではなく,東南アジア,中国,そして日本に軸足を置いたグローバルなコンテクストから実証的に解明しようとするものである。

研究成果の概要

本研究の目的は,アジアリンクの拡大にともなう現代オーストラリアの産業多様化を引き起こす根本的なダイナミズムを,量的な変化のみならず質的な変化も念頭に置いて実証的に解明することとした。計画当初では,2019年度と2022年度の4年間の研究期間を通して現地調査を実施し,最新のオリジナルなデータを収集することを想定していた。しかし,新型コロナウイルスの感染拡大および海外渡航の中止により,研究計画の一部を修正した。具体的には,日本国内から実施できる統計資料の解析およびGIS(地理情報システム)による空間解析を多用し,オーストラリアの国内外および国内の人口移動に関する新たな知見を得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,研究期間の半分以上の期間において現地調査を実施できなかったため,当初計画していた内容について十分な成果を得ることができたとは言いがたい。その一方で,計画の一部を変更して国勢調査のカスタマイズデータとGISを組み合わせた膨大な解析を行ったところ,いままでわかっていなかった興味深い事実がいくつか浮かび上がってきた。大都市であるシドニーとメルボルンでは過去30年で初めての人口減少を経験した一方で,ブリスベンなどの一部の都市において国内移住者により人口増加がみられた。従来の傾向とは大きく異なる形で現代のオーストラリアが変貌する一端を解明できた点は,学術的にも社会的にも意義がある。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] オーストラリアの地域農業における「生産者主導」の研究開発過程 : 北部準州・キャサリン地区の研究活動を事例に2022

    • 著者名/発表者名
      大呂興平
    • 雑誌名

      経済地理学年報

      巻: 68 ページ: 74-96

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ギリシャ系移民のセンターとしてのオークレイ ―ギリシャ系コミュニティの役割に着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      堤 純、ケヴィン・オコナー
    • 雑誌名

      オーストラリア研究

      巻: 35 ページ: 1-17

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] オーストラリアにおける日本人ワーキングホリデー渡航者の近年の傾向2021

    • 著者名/発表者名
      松原 咲樹、堤 純
    • 雑誌名

      オーストラリア研究

      巻: 34 号: 0 ページ: 77-88

    • DOI

      10.20764/asaj.34.0_77

    • NAID

      40022527894

    • ISSN
      0919-8911, 2424-2160
    • 年月日
      2021-03-19
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] オーストラリアの先進的な統計利用―テーブルビルダーの利点と可能性―2021

    • 著者名/発表者名
      堤 純
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 14 号: 3 ページ: 159-160

    • DOI

      10.24586/jags.14.3_159

    • ISSN
      1882-9872, 2433-4715
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 国勢調査カスタマイズデータからみたメルボルン大都市圏の変容2021

    • 著者名/発表者名
      堤 純
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 14 号: 3 ページ: 161-170

    • DOI

      10.24586/jags.14.3_161

    • ISSN
      1882-9872, 2433-4715
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] オーストラリア大都市圏におけるホテル立地に関する考察2021

    • 著者名/発表者名
      宇野 広樹、堤 純
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 14 号: 3 ページ: 171-180

    • DOI

      10.24586/jags.14.3_171

    • ISSN
      1882-9872, 2433-4715
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] シドニー大都市圏におけるアジア系留学生の居住分布の空間的特徴2021

    • 著者名/発表者名
      阿部 亮吾
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 14 号: 3 ページ: 191-200

    • DOI

      10.24586/jags.14.3_191

    • ISSN
      1882-9872, 2433-4715
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] オーストラリア大都市圏の変容2022

    • 著者名/発表者名
      堤 純
    • 学会等名
      地理空間学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ホテル検索サイトデータを活用したオーストラリア都市内部のホテル立地に関する考察2022

    • 著者名/発表者名
      宇野 広樹・堤 純
    • 学会等名
      地理空間学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] シドニー大都市圏におけるアジア系留学生の居住分布2022

    • 著者名/発表者名
      阿部 亮吾
    • 学会等名
      地理空間学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 急速な人口増加がもたらすコンパクトシティ政策の功罪―オーストラリア・メルボルンの事例―2021

    • 著者名/発表者名
      堤 純
    • 学会等名
      群馬地理学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] 漆原和子、藤塚吉浩、松山洋、大西宏治編『図説 世界の地域問題 100』2022

    • 著者名/発表者名
      堤 純
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      9784779516139
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] 地の理の学び方2021

    • 著者名/発表者名
      菊地 俊夫
    • 総ページ数
      156
    • 出版者
      二宮書店
    • ISBN
      9784817604637
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi