研究課題/領域番号 |
19H01434
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05070:新領域法学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
成瀬 幸典 東北大学, 法学研究科, 教授 (20241507)
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研究分担者 |
石綿 はる美 一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (10547821)
蘆立 順美 東北大学, 法学研究科, 教授 (60282092)
中原 茂樹 関西学院大学, 司法研究科, 教授 (60292819)
津田 雅也 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (80633643)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 情報の法的保護 / 情報の利活用 / 刑事法 / 知的財産法 / 分野横断的 / 情報の利活用と法的保護 / 営業秘密 / 秘密管理性 / 非公知性 / 民事法・公法・刑事法の交錯 / 不正競争防止法 / 経済スパイ法 / ビッグデータ / 個人情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代社会において重要性を増している「情報の保護」と「情報の利活用の促進」という、ときに相対立する二つの観点に関わる複数の法分野(刑法、行政法、知的財産法、民法)の研究者が、それぞれの専門分野における当該観点に関する諸問題を分析・検討し、そこで得られた成果をお互いに共有したうえで、各研究者が他分野の知見を踏まえた分野横断的考察を加えるとともに、「情報の保護」と「情報の利活用の促進」の調和を図った法解釈・法制度の構築のために、私法、公法、刑事法がどのように協働すべきかを検討し、適正かつ妥当な法解釈・立法の在り方を明らかにすることを目指すものである。
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研究成果の概要 |
「情報の保護」と「情報の利活用の促進」に関わる複数の法分野(刑法、行政法、知的財産法、民法)の研究者が、各専門分野に関する諸問題を分析・検討し、そこで得られた知見を共有することを通じて、分野横断的な考察を行い、その成果として、複数の論稿を公表し、また、学会等における研究発表を行った。特に、不正競争防止法における「営業秘密」概念や、著作権法におけるリーチサイト規制の在り方に関しては、刑事法研究者と知的財産法研究者の協働により、刑事法的な保護と民事法的な保護の異動等を明らかにするとともに、その背景となる要因等を検討・分析することにより、対象となる情報の法的保護に関する新たな知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた「営業秘密」概念や「リーチサイト規制」の在り方に関する、比較法的なものを含めた様々な知見は、これらに関係する活動や今後の技術発展を支える基盤となり得るものであり、重要な社会的意義が認められる。また、「情報の保護」と「情報の利活用の促進」に関して、刑事法・公法・民事法という3つの法分野から考察を加え、そこで得られた知見を共有することを通じて展開された分野横断的な検討は、各法分野の基礎にある考察手法・解釈原理の異同を顕在化させ、各分野の個別的な法解釈の発展・深化に寄与するものになった。
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