研究課題/領域番号 |
19H01449
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
浅野 正彦 拓殖大学, 政経学部, 教授 (40376629)
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研究分担者 |
横山 智哉 学習院大学, 法学部, 教授 (20806153)
福元 健太郎 学習院大学, 法学部, 教授 (50272414)
矢内 勇生 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (50580693)
河村 和徳 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (60306868)
杉浦 元亮 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (60396546)
尾野 嘉邦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70598664)
齋藤 五大 東北大学, 文学研究科, 助教 (70823772)
中村 航洋 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), その他(招聘研究員) (20817275)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ビジュアル・イメージ / 投票行動 / 実験室実験 / サーベイ実験 / ヒューリスティク / ヒューリスティック / ビジュアルイメージ |
研究開始時の研究の概要 |
従来の投票行動研究では、政治家の掲げる公約や政策の内容が重要であるとされてきたが、実際の有権者の投票行動は、政治家の顔や表情などの政治とは関連が薄いビジュアル・イメージから影響を受けている可能性が考えられる。
本研究では、有権者が候補者の顔というビジュアル・イメージから有能さや誠実さといった能力を推定しているのか、推定しているのであれば、その推定が候補者の得票率とどの程度関連しているのかを明らかにし、有権者の政治的判断に伴う合理性に関する新たな理論を提示することを目指す。
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研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、今年度も観察研究班(浅野、河村、矢内)、サーベイ実験班(尾野、福元、浅野)、実験室実験班(齋藤、横山、河村)及び脳画像解析班(杉浦、尾野、横山)で分担して研究を行った。 観察研究班は、候補者の笑顔度と得票の「相関関係」を明らかにするための観察研究に必要な資料収集として、当初の計画通り選挙公報(1996年、2000年、2003年総選挙分)を購入しデータ化することができた。 サーベイ実験班は、予定どおり候補者の笑顔度と美顔度と得票の「因果関係」を明らかにするための実験を3月に行った。サーベイ実験では、笑顔度の得票に対する影響を確認するため、被験者が実験素材(顔写真)に対し先入観を持っていないことが必要である。そのため、昨年度に引き続き、実際の政治家の写真ではなく、商材として販売されている加工可能な写真を購入し、写真を加工して実験を実施した。 実験を実施するにあたっては、すべての班のメンバーに調査したい内容について意見を求め、実験の内容や計画を必要に応じて修正したうえでサーベイ実験を実施した。今後は、ここで得られた実験結果を共有し、今後の研究を進めるための研究会を再度開催しさらに有意義な研究を実施していくつもりである。 2020年初頭から始まった地球規模でのコロナウイルス蔓延の影響を受けたものの、幸いにも当初予定していた研究計画の主要部分は実施することができた。今後も社会状況に柔軟に対応した研究を実行していきたいと思う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した計画について概ね達成できているため。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では実験室実験や対面の学会発表は困難であるものの、今後のコロナウイルスの蔓延状況に応じて、我々の研究内容を柔軟に変更しつつ、当初の研究目的を達成する予定である。
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