研究課題/領域番号 |
19H01460
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
東 大作 上智大学, グローバル教育センター, 教授 (90608168)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 和平調停 / 平和構築 / 国際関係論 / 南スーダン / アフガニスタン / ウクライナ / シリア / イラク / ウクライナ戦争 / ロシア / サウジアラビア / 紛争解決 / 政党 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者の「平和構築」を巡る実務経験と研究成果を更に進化させ、反政府武装勢力を政党として転換させ、持続的な平和を作るために何が必要か、比較的成功したケースと、失敗を繰り返している事例を研究し、より一般的な教訓を導いていく。具体的には、反政府武装勢力が政党に転換することが極めて困難で難しい状況が続いている3つのケース(イラク、南スーダン、アフガン)と、比較的反政府武装勢力の政党への転換が進み、包摂的政治プロセスが維持され、持続的平和の方向に向かいつつある3つのケース(ミンダナオ、シエラレオネ、コロンビア)について現地調査を行う。
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研究成果の概要 |
2019年まで調査を続け2020年1月「内戦と和平~現代戦争をどう終わらせるか」(中公新書)を出版、南スーダン、アフガン、シリア、イエメン等の和平調停や平和構築の調査の成果を社会に還元。本書は読売新聞、毎日新聞、共同通信の配信で地方紙30誌でインタビュー記事や書評等が掲載され、NHKおはよう日本や日曜討論等に出演し研究成果を伝えた。22年に英国のEdward Elgar社から"Inclusivitiy in Mediation and Peacebuilding" を出版しその成果を世界に報告。その後トルコやモルドバで現地調査し23年2月「ウクライナ戦争をどう終わらせるか」(岩波新書)を出版。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年に出版した「内戦と和平」(中公新書)と、2022年の英著"Inclusivity in Mediation and Peacebuilding" (Edward Elgar)は、まだ戦闘が続いている間の和平交渉のプロセスにおけるInclusivity(包摂性)と、紛争がいったん停止し持続的平和を作るプロセス(平和構築のプロセス)における包摂性の性質の違いや、どういった方策が有効かという課題について、世界でも最も最先端の議論を提示できたと考えている。またその理論を応用し、ウクライナ戦争の終結に向けた議論に23年に出版した拙著で一石を投じたことも社会的意義が大きいと考えている。
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