研究課題/領域番号 |
19H01472
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
廣瀬 弘毅 福井県立大学, 経済学部, 教授 (20286157)
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研究分担者 |
小峯 敦 龍谷大学, 経済学部, 教授 (00262387)
吉野 裕介 関西大学, 経済学部, 准教授 (00611302)
木村 泰知 小樽商科大学, 商学部, 教授 (50400073)
江頭 進 小樽商科大学, 商学部, 副学長 (80292077)
平方 裕久 金沢学院大学, 経済学部, 講師 (90553470)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 新自由主義 / 規制緩和 / フリードマン / ハイエク / ケインズ / テキストマイニング分析 / テキストマイニング / 公文書 / マスコミ / 政治的潮流 / 議会文書 / 翻訳 / デジタル時代 / 政治 / 経済 / サッチャー / 政策思想 / サッチャリズム / 行革路線 / 自由主義 / 新保守主義 / サッチャー政権 / レーガン政権 |
研究開始時の研究の概要 |
1970年代-80年代の日米英の「新自由主義」政策と、ハイエクやフリードマンなどの理論・思想の距離を定量的に分析し、これまで漠然としていた「新自由主義」の実態を明らかにする。具体的には、当時の日英米の公文書と政治家,官僚の発言および経済学者の論文などをテキスト化し、テキストマイニング分析を用いて構造分析を行う。同時に分析のための支援ツールの「改善」も行う。これにより、これまでその膨大さ故に、個人の研究者の手にあまっていた公文書を効率的に整理し、より包括的に時代の趨勢を把握することで、思想と実際の政策との実証的な関係に一筋の光を与えることができると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では,新自由主義の浸透について,さまざまな文献を深く読み込み分析する定性的分析とテキストマイニング分析を用いた定量的な分析を組み合わせることに特徴がある。 本研究では,テキストマイニングを直接適用し,いわゆる学術文献から新自由主義等の用語の浸透を分析したほか,部分的に議会文書の分析を行ったほか,従来型の定性分析を用いた自由主義等の用語の変遷などを分析も行うことが出来た。その結果,新自由主義の浸透がアカデミズムで取り上げられはじめた時期よりも,少し遅れて爆発的にマスコミ等を賑わせるなどの実態も明らかにすることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新自由主義の思潮は,単なる思想上の概念に留まらず,「小さな政府」という表現に代表される,1980年代の規制緩和路線を支える役割を果たし,実際の社会に多大な影響を与えた。これまでは,ハイエクやフリードマンといった実際に政治を担った政治家に直接的に影響を与えた学者の言説を検討する研究が主流であったが,市井の人びとにどのように浸透・拡散していったかを定量的に捉えることができた。 それと同時に,テキストマイニング分析という新しい手法の使いこなし方についての様々な知見と,従来型の定性的な分析とのさらなる密接な研究交流の必要性が明らかになったと考えている。
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