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絶大希少事象を考慮した歪み・非対称不確実性・不明確性のリスク経済実験・理論分析

研究課題

研究課題/領域番号 19H01485
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分07040:経済政策関連
研究機関高知工科大学

研究代表者

小谷 浩示  高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (80422583)

研究分担者 西條 辰義  高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 特任教授 (20205628)
田中 健太  武蔵大学, 経済学部, 教授 (30633474)
柿中 真  広島大学, 人間社会科学研究科(国), 教授 (40421234)
上條 良夫  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40453972)
青木 隆太  東京都立大学, 人文科学研究科, 特任准教授 (50751103)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
キーワード絶大希少事象 / 歪み / 非対称 / 不確実性 / 実験 / 不明確性 / リスク / 経済実験 / 理論分析 / 歪み・非対称性 / 不確実性・不明確性 / 経済実験・理論
研究開始時の研究の概要

1. 歪み・非対称不確実性・不明確性下での経済分析のレビュー、及び、理論構築
2. 実験の為のラボ・フィールド選定・準備(担当:小谷、柿中、田中)
3. ベースライン(最も基礎となる単純化された)実験デザインと実施(担当:小谷、田中)
4. ラボ・フィールドベンチマーク実験の異なる設定への応用(担当:小谷、柿中、田中)、そして、fMRI実験:歪みと非対称不確実性・不明確性に対する人々の脳反応(担当:小谷、青木)
5. データ解析の比較検討、経済理論へのフィードバック(担当:小谷、柿中、西條、上條)

研究実績の概要

当該年度の研究計画に沿い、インドネシアと日本で対称と非対称な不確実性と不明確性を伴う絶大希少事象を考慮したリスク行動実験とリスク行動経済理論構築の為の文献調査を行った。フィールド実験、オンラインでの実験、そして、実験室実験を各々行い、現在、その結果は解析中である。行った実験は、不確実性と不明確性下での公共財供給実験、及び、不確実性と不明確性下でのリスク選択実験である。その各々の実験において各被験者は複数の異なる状況(対象な不確実性、対象な不明確性、非対称な不確実性、非対称な不明確性)での行動や選択を決める。よって、上記した一連の実験データを統計分析する事により、人々がどの様な状況でどの様に行動や選択を変化させるのか、可能であり、且つ、こうした研究は、多くの不確実性と不明確性と伴う気候変動問題やその他災害・天災に対応する政策への示唆を提示出来るものとなっている。今の所、当初予定していた通り、不確実な状況と不明確な状況では人々の行動に大きな違いがある様である事、そして、その不確実性と不明確性の分布が対象であるのか、非対称であるのかもデータ分析の結果より少しずつ明らかになってきている。特に、不確実性下と不明確性下の状況でその分布が非対称で歪んでいればいる程、リスク回避型からリスク愛好型へリスク選好が変移する可能性が示唆されており、それらの結果の頑健性を現在、確認している。収集したデータの解析を更に進め論文化するだけでなく、更に実験内容を更新・改良し更なる経済リスク理論の構築とFMRI実験への新たな試みを開始する予定で作業を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ感染拡大に伴い昨年度後半に予定されていた実験は延期となった。しかし、コロナ感染拡大前にある一定以上、実験やその他研究活動を当初の予定通り進めていた為、概ね順調に進捗していると云える。

今後の研究の推進方策

今年度の研究計画に沿い、更に実験内容を進化・更新させリスク行動実験とその理論構築に取り組む予定である。しかし、今年度4月以降のコロナ感染拡大に伴い実験室実験、及び、フィールド実験が出来ない状況にある。現在の所、大規模なサーバーを研究室に構築し、オンライン実験で出来る所迄研究を推進する予定であるが、不明確性と不明確性、及び、絶大希少事象を考慮した行動実験をオンラインで行う際、幾つか懸念事項があり、それらを解決する為に時間を要する。しかし、今年度夏以降に実験可能な環境に戻れば当初の予定に沿い研究活動を行う事も可能である為、様々な状況に柔軟に対応するべく準備中である。

報告書

(1件)
  • 2019 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文

  • [雑誌論文] Time Preferences of Food Producers: Does “Cultivate and Grow” Matter?2020

    • 著者名/発表者名
      Hernuryadin Yayan、Kotani Koji、Saijo Tatsuyoshi
    • 雑誌名

      Land Economics

      巻: 96 ページ: 132-148

    • DOI

      10.3368/le.96.1.132

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] Time preferences between individuals and groups in the transition from hunter-gatherer to industrial societies2019

    • 著者名/発表者名
      Hernuryadin Yayan、Kotani Koji、Kamijo Yoshio
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 11 ページ: 395-395

    • DOI

      10.3390/su11020395

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセスとしている / 国際共著/国際学会である

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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